トランプ来日、安倍は蜜月演出

(1) 泥沼のトランプ、苦しいアジアの旅
(2) トランプ「日本はさらに大量の兵器を米国から購入する」
(3) トランプ・文在寅会談 ズレ隠しきれず
(4) 泥沼の日産、神戸製鋼と同じ悪質で大規模な偽装工作

※1 ◆は参照報道;①〜はその要点で、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」です。敬称略。
※2 ❶〜や※で始まる文章は私見です。
※3 Web登録後も関連報道などを追記します。


(1) 泥沼のトランプ、苦しいアジアの旅

◆日米首脳会談:北朝鮮圧力を最大限に 共同記者会見(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171106/k00/00e/010/215000c?fm=mnm
①安倍「北朝鮮に対し、今は対話ではなく最大限の圧力をかけるときであり、北朝鮮に政策を変えさせるため、国際社会と連携し、圧力を最大限まで高めていくことで完全一致」。

◆軍事行動も議論 有事対応を想定、だは詳細は一切不明(日経)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO23163580W7A101C1EA2000/
①共同記者会見で軍事行動の可能性を繰り返し問われたが具体的言及なし ②日本政府側の説明でも朝鮮半島有事の際の韓国からの邦人退避の話もなかった・・・

Donald Trump: I would sit down for talks with Kim Jong-un(ガーディアン)
https://www.theguardian.com/us-news/2017/nov/05/donald-trump-i-would-sit-down-for-talks-with-kim-jong-un?CMP=share_btn_tw
①トランプは訪日直前の全米TV番組で;
「私は金正恩と会って会談するだろう、遠い未来ではない」
②トランプは横田米軍基地に降り立ち、日本に駐留する米軍を前に演説:
「いかなる国も米国を過小評価すべきでない」
北朝鮮労働党機関紙
「精神不安定なトランプが横田でなにやら騒いでいるが、自分を追い込む無謀な発言はひかえた方かいいだろう」
❹共同会見で安倍「北朝鮮と会談するべきでない、日米が全力で軍事威圧すべきだという趣旨で、トランプと安倍は『完全一致』した」と誇らしげに述べたが、トランプは習金平とプーチン北朝鮮との和解会談の設定を頼み込んでもいる。
➎少し前にトランプが「北朝鮮との対話は有り得ない、軍事侵攻を含むすべての対応を見せつける」と安倍に迎合する発言をしたが、即座にティルソン国務長官マティス国防長官から否定され、「北朝鮮との外交交渉が最優先」とたしなめられている。
➏だが弾劾される可能性もあるトランプは日本に逃げてまた矛盾演説。
➐だから北朝鮮から「精神不安定に陥ったトランプ」と揶揄された。

荒川強啓デイキャッチ
「トランプ安倍共同会見での記者質問」:
 ・日本記者二人「今回首脳会談の成果」
 ・米国記者二人「ロス商務長官のロシアとの相関取引」
 ・北朝鮮、TTP、FTA、その他懸案事項の質問無し
 ・トランプの機上ツイート「盛りだくさんの米国兵器輸入が成立した」
「トランプ韓国訪問」;
 ・米韓首脳会談のレセプションにトランプが慰安婦生存者を招待した
 ・文在寅大統領は習金平主席に擦り寄って、実質的な謝罪をしている
北朝鮮と対話すべきでない、軍事威嚇に全力」;
 ・北朝鮮の武力威嚇と軍事進攻も辞さないというスタンスは、
  トランプではなく安倍晋三が強要したシナリオだと米欧メディア、トランプ側も否定しない。
北朝鮮も貿易問題もトランプのアジア歴訪の主題外」;
 ・商務長官など経済閣僚が不参加、TPPもFTPも話題にはなりえない
 ・日本2泊、中国2泊に対して韓国1泊は、北朝鮮問題も主題でない
 ・結局、日本に数兆円の「兵器を買わせる商談だけ」が来訪目的

※トランプは弾劾の瀬戸際へと追い詰められている:
・元選対部長と政策顧問ら三名が逮捕された
・政策顧問は犯罪を認め、容疑事実を全面告白
・ロス商務長官が露企業との悪質な相関取引が暴露された
・ティルソン国務長官も悪質な相関取引が暴露された
・セッションズ司法長官もロシア大使との秘密会議の議会偽証
・国家安全保障担当のフリン大統領補佐官も辞任に追い込まれた
・トランプの長男も、娘イバンカの夫クシュナーも、ロシア関係交際が露呈
・イバンカの中国とインドネシア企業では過酷な不当労働強制に非難集中
・特別検察はトランプ大統領自身に対するFBI長官解雇介入疑惑を調査中

トランプ大統領は今日韓国に移動し、会談する文在寅大統領は;
・習金平主席と北朝鮮対応で和解し、対話政策へ本格転回
・米軍による北朝鮮攻撃は許可しないと明言
・日米軍事同盟に韓国は不参加、核開発はしないと明言
・森友加計疑獄の1/7規模の贈収賄容疑で朴槿恵前大統領の裁判が進行

トランプ大統領文在寅大統領と会談後に北京に移動する、その中国は:
中国経済は「一帯一路」政策の進展によって、対米貿易依存から脱却可能
金正恩に核弾頭ミサイル追加実験を抑制させているのは北京である
・北京はトランプに率直で具体的な対応をしながら、面従腹背を見せるだろう

トランプ大統領は北京からハノイ、そしてマニラに移動するが;
・安倍政権はハノイ会議をTPP最終仕上げと宣伝
・だが、APEC首脳会議に習金平もプーチンも出席
ハノイは北京に共産党代表団を送り、謝罪し和解している
・マニラも北京で中国と全面和解している

トランプ大統領は来年1月20日に就任1年を迎えるが;
・現在まで政権公約で実現した政策は皆無
・最後の頼みである減税案も議会承認を得る見通しがない
法人税率半減はその骨子であり、もし成立したら、トランプ支持率は更に激減し
・国民の批難を恐れた共和党議員の離反も相次ぐ可能性

※トランプ政権の瓦解は避けがたい;
・弾劾回避に大きな掛けにでる可能性
・それが不可能なら、リベラル人材を主力にする内閣改造しかない
・大きな掛けとは、プーチン蜜月演出で米国を抑えることだが、成功するとは思えない
プーチンとの些細な取引だけだろう

※「安倍と蜜月、文在寅に説教、習近平に要求」の成果を、 トランプはマニラで安倍晋三に報告するだろう。 だが、安倍晋三による完璧ともいえる報道統制に護られたトランプは、 日本マスコミ向けに安倍晋三並の虚言を披露して逃げおおすだろう。 そして、トランプが帰国する米国では「弾劾序奏」!

◆安倍首相との昨年11月の初会談、断りたかったが…トランプ(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKC66X23KC6ULFA031.html
①安倍首相が電話で早く会いたいといってきた
②就任後の1月20日以降という意味で『いつでもいい』と回答した
③その後に安倍首相は今すぐ会う考えだと知った
④側近から、タイミング不適切などいろいろ言われた
⑤安倍首相に電話をしたが留守電
⑥安倍はすでに飛行機でニューヨークに向かっていたので、会うことにした
⑦だが、会ってよかった。


(2) トランプ「日本はさらに大量の兵器を米国から購入する」

◆当惑=米防衛装備品売込、重い財政負担(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110701124&g=use
トランプ大統領は「日本は大量の防衛装備を米国から買うことが好ましい。米国のミサイルで、日本はもっと安全になる」
②安倍首相も「米国からさらに購入していくことになるだろう」と応じた
③中期防5カ年計画(〜18年度)にオスプレイや戦闘機F35などが盛り込まれ、陸上配備型迎撃イージス・アショアも導入するなど、既に多くの米国製兵器調達を計画し、装備には巨費
④さらなる購入表明に防衛省幹部は戸惑いを隠せない。GDP比1%の防衛費が大幅増になる。野党の反発は必至。

◆防衛産業各社「衝撃」 米兵器購入発言(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKC75GY0KC7UTIL04G.html?ref=tw_asahi
①トランプ「日本が膨大な兵器を買うことが重要」安倍「米国からさらに購入していく」
②兵器売買に前のめりなトランプ米大統領安倍晋三首相の発言に波紋が広がった
防衛省内は「首相官邸主導で、米国製の装備品の新たな導入や追加導入の圧力が強まる可能性もある」と警戒
④軍事ジャーナリスト清谷信一「防衛費が圧迫される結果、必要な維持整備費や訓練費にしわ寄せが行くため、練度が下がり事故が増えるなどの恐れがある」・・・すでにヘリや戦闘機の相次ぐ墜落に
⑤湯浅一郎「北朝鮮のミサイル発射や核実験といった『脅威』について、在日米軍が関わる米韓軍事演習などが影響している。軍事力によらない安保政策の可能性を検討すらせず、オスプレイ配備やミサイル防衛体制の議論も不十分。米国に言われるがままの外交姿勢が正常とは思えない」
⑥政治評論家小林吉弥「奇異に映った。突っ込んで話しすぎだ。会見で初めて話題にあがったのなら、あのような発言はできない。首脳会談で具体的なやり取りがあり、それを『追認』したとみる。今後、兵器を次から次へと買うようにという米国からの圧力が強まることは間違いない」

※トランプはNATO加盟国にGDPの1%以上、目標は2.5%まで軍事予算を倍増させる要求をしている。
日本やドイツは1.2%から1%であり、2倍以上(政府税収の20%以上)の軍事国家になることを要求している。

日本なら、軍人恩給なども含めた軍事費は6兆円を超え、GDPの1.2%(政府税収の10%)だが、それを12兆円から15兆円(政府税収の25%)に増額せよとの要求で、これは安倍晋三がトランプに言わせているふしがある。

※トランプのアジア歴訪の目的;
・「安倍に数兆円の兵器購入を約束させる」
=トランプ「米国兵器を多量に買う約束を得た。米国兵器産業の失業を防ぎ、ついでに日本の防衛力も強化される。一石二鳥の大成果だ」
・日米マスコミ「トランプは、安倍と『蜜月』、文在寅に『説教』、習金平に『要求』」

※トランプ―安倍共同会見:
・共同声明もTPPもFTAもなし
・安倍は「北朝鮮に最大限の軍事対応することで完全一致」と宣伝し
・トランプの「日米貿易不均衡の特効薬として米国兵器大量購入」要求に歓喜
・だが、安倍にそう発言させたのは外務省であって、防衛省は苦り切っている
・日本は核攻撃を防げない
・既に巨額の兵器購入を約束しており、追加の購入など全く不要
・トランプ要求は日本の軍事費を倍増(GDP比1.2%→2.5%、年12兆円)させる先駆けとなり、露骨な憲法違反。また日本政府の財政を破綻させる
・日本政府財政破綻の先には、韓国台湾の属国化と軍事支配が待っているだけだ。


(3) トランプ・文在寅会談 ズレ隠しきれず

◆「トランプは戦争演習を止めよ」…光化門で反トランプろうそく文化祭(ハンギョレ新聞)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/28913.html
①民主労総など200以上の市民団体で構成された「NOトランプ共同行動」;
「戦争をちらつかせ、武器購入を強要し、通商圧力を加えるトランプは米国に帰れ」
「トランプは対北朝鮮敵対政策と大規模戦争演習を止めるべきだ。対北朝鮮平和交渉を開始し、韓米自由貿易協定(FTA)改悪の試みも直ちに中断せよ」
②参与連帯や主権者全国会議などの市民団体も光化門「NO WAR!平和念願のろうそく文化祭」
③ムン・ギュヒョン神父と韶成里THAAD配備撤回を求める星州住民対策委員会など、THAAD配備に反対する市民団体はソウル鍾路区世宗文化会館の前から大統領府サランチェに向けて三歩一拜行進。

◆韓国のトランプ氏歓迎夕食会、元慰安婦を招待 竹島のエビも(日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23202200X01C17A1FF2000/
文在寅大統領は7日夜にソウルのトランプ米大統領歓迎の夕食会に旧日本軍の元従軍慰安婦の女性を招待
②サンダース大統領報道官やホープ・ヒックス広報部長らホワイトハウスの女性スタッフと同じテーブルに座る
③夕食会には、「独島(竹島)エビ」を使った韓国料理のチャプチェも用意された。

北朝鮮核「平和解決へ努力」 米韓首脳一致(日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23206230X01C17A1MM8000/
①トランプは「北朝鮮は全世界の脅威で、全世界の行動が必要だが、軍の能力を使う必要がないことを望む。北朝鮮にとっては対話の席に着き、取引をするのが道理だ」と対話を呼びかけた。
②文大統領「北朝鮮が自ら核を放棄し、真摯な対話に応じるまで最大限の制裁と圧力を加える戦略を再確認した」
③米韓FTA再交渉に関し、トランプ氏は「互恵的な貿易関係をめざす」と貿易不均衡の是正に重ねて意欲を示した
北朝鮮問題について「多くの良い解決策がある。最終的には全てうまくいくだろう」と自信を示した.

◆米韓、ズレ隠しきれず 対北朝鮮(朝日)
 文在寅大統領「対北朝鮮 平和的解決を」
 トランプ大統領「必要なら軍事力行使を」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13218140.html?ref=nmail_20171108mo
①軍事的措置をちらつかせて圧力をかける米国と、対話に意欲を見せる韓国はギクシャクした関係が続く。両国は協力を取り繕った形だが、思惑のずれは隠しきれない
②ソウル市内の沿道に、太極旗と星条旗に紛れて「NO WAR」と書かれたプラカードが揺れるなか、トランプ氏を乗せた車両が過ぎていく。市内では数日前からトランプ氏を批判する集会やデモが相次いだ。
文在寅大統領は国会演説で「半島での武力衝突はだめだ。韓国の事前同意なしに軍事行動はあり得ない」と強調した。韓国政府高官も「首脳会談は平和解決を確認する機会になる」と
④これに対し、トランプ大統領は「必要ならば、(北朝鮮に)不釣り合いなほどの軍事力を最大限に使って、自国と同盟国を守る準備がある」と、軍事的措置の可能性をちらつかせて北朝鮮を牽制
北朝鮮は9月15日に弾道ミサイルを発射して以降、武力挑発を控えている。韓国政府高官は「非常に肯定的に評価している」と語り、対話に結びつけたい意欲を隠さない
⑥文氏は3日のシンガポールメディアとのインタビューで、日米韓の協力について「国軍事同盟の水準に発展することは望ましくない」と明確に否定した
⑦韓国国防省は、韓国軍と自衛隊との間で武器の部品や弾薬、燃料などを相互に融通し合う日韓の物品役務相互提供協定(ACSA)について「いかなる議論も進んでおらず、今後も締結する計画はない」と否定し、日本が求める朝鮮半島有事の際の韓国在住邦人の避難を巡る協議も拒んでいる。


(4) 泥沼の日産、神戸製鋼と同じ悪質で大規模な偽装工作

◆日産、監査時だけ「適正」装う 複数の工場で組織的隠蔽(朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASKC674FTKC6UTIL05W.html
◆日産、検査員試験で不正 試験内容漏洩、解答案の提示も(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKC66R00KC6ULFA02X.html
国交省監査時だけ有資格者で検査
②通常は有資格者バッジを無資格者に配っていた
③検査書類用の有資格者印を無資格者に貸し出す印鑑貸出名簿が発見された
④国際規格ISO認証審査でも偽装が組織的かつ長期にわたってルーチン化
⑤さらに、完成検査員資格受験講習で試験内容を事前漏洩し、正解を教えていた
➏日産の完成検査員有資格者も違法講習により失格し、日産から有資格者が消え失せる可能性。

緊急事態条項、安倍反語法、国会質問時間、ドゥテルテ来日、米大統領選露介入、トランプ支持率

(1) 緊急事態条項の恐ろしさ
(2) 安倍晋三の反語法
(3) 自民が国会質問時間の議席比率配分要求
(4) ドゥテルテ大統領来日「北朝鮮を説得できるのは日米韓だ」
(5) 中国と韓国の国交が正常化
(6) 米大統領選「ロシア介入」疑惑でトランプ元選対本部長起訴
(7) 米世論調査;トランプ支持率が最低記録更新

※1 ◆は参照報道;①〜はその要点で、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」です。敬称略。
※2 ❶〜や※で始まる文章は私見です。
※3 Web登録後も関連報道などを追記します。

(1) 「緊急事態条項」の恐ろしさ

安倍首相が真っ先に着手する「緊急事態条項」は9条廃止よりも恐ろしい;
・緊急事態の決定は安倍首相官邸の専権事項
憲法が規定する国民の諸権利と政府義務を停止できる (「公共の福祉」=安倍政権の戦争準備)
・首相が国会に諮ることなく法律を制定できる
・首相が国会を強制閉会でき、内閣不信任案も提出できなくなる、国会解散も不可能
・国民とその財産を、首相が戦争準備に、強制使用できる
・批判者や反対者を予防検束できる


(2) 安倍晋三の反語法

➊「あんたなんかきらい」=・・・
➋「100%アンダーコントロール」=「全く制御不能
➌「誠実に」=「お前らを制圧する」
・・・


(3) 自民が国会質問時間の議席比率配分要求

◆自民が国会質問時間増を要求 追及回避狙い 野党は反発(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171031/k00/00m/010/119000c
①自民方針「議席比率で質問時間を配分する」
②自民、公明、維新の3党で国会質問時間の80%を占有
➌希望も安部友軍とすれば、国会質問時間の90%を占有

◆野党の質問時間削減に枝野氏反発「とんでもない暴論」
枝野幸男‏認証済みアカウント @edanoyukio0531
議席数に従った質問時間の配分をという主張は、議院内閣制に対する無理解としか言いようがありません。法案等の提出前の事前審査で与党としての意見を反映させ、疑問点も解決しているから国会提出されるはずで、国会で与党にたくさん聞くことがあったら政府与党の不一致として問題です。

◆特別国会の会期、39日間で与野党合意(朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASKC135W7KC1UTFK006.html
①特別国会は12月9日まで
②首相所信表明演説や代表質問、予算委員会も会期中に実施
③自公は国家公務員給与法改正案などの成立を目指す
④野党の質問時間削減は「別な課題」と述べた。


(4) ドゥテルテ大統領来日「北朝鮮を説得できるのは日米韓だ」

◆Philippines' Duterte says to deal with Trump in 'most righteous way'(ロイター)
http://www.reuters.com/article/us-philippines-usa/philippines-duterte-says-to-deal-with-trump-in-most-righteous-way-idUSKBN1CY0OR?utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_content=59f643aa04d30112eb64ec42&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter
①フィリピンのドゥテルテ大統領が今日来日し安倍首相と会談する
②ドゥテルテ「今週マニラで拡大ASEAN首脳会議、トランプ大統領は躊躇していたが出席が決定
③米比会談もASEAN会議も、議題は朝鮮半島問題だ。

④私は米韓日と北朝鮮に提案する;
・米韓日と北朝鮮は振り上げた拳をs下げ、着席すべきだ
・そして、米韓日は「誰も金正恩さんを威嚇しない、戦争などまっぴらだ」と口をそろえて宣誓なさい
・そうすれば金正恩さんは核弾頭ミサイルの配備を抑制し、平和会議のテーブルに着席するだろう
ドゥテルテ大統領
「この私の方針を安倍氏に説明し、トランプ氏に対する最善の方法を相談する」。

◆「誰かが彼と話さなければいけない」
ドゥテルテ大統領金正恩氏を「日米韓こそが説得できる」(ハフポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/29/duterute_a_23260076/?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
◆フィリピン大統領来日「誰かが金正恩氏と話を…」(テレ朝)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000113355.html
ドゥテルテ大統領
「誰かが金正恩氏と話をしなければいけないのに、誰もやっていない」
北朝鮮の現在の体制を脅かさないと約束したうえで、関係国が落ち着いて協議すべきだ」
と日本に言う。

◆安倍首相、訪日したドゥテルテ大統領と会談;資金協力表明(TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3198223.html
①マニラ地下鉄建設協力1045億円
②首都圏バイパス道路建設94億円
③日本企業が多い地域の洪水対策160億円
ミンダナオ島マラウィ復興支援ーIS戦闘被害


(5) 中国と韓国の国交が正常化

◆China-South Korea ties on normal track(環球時報
http://www.globaltimes.cn/content/1072944.shtml?utm_content=buffer0708f&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer#.Wfk-6qfl_7I.twitter
①中国と韓国の国交が正常化され、以下の内容を含む共同宣言を中国と韓国の外交部が同時に公開した

②韓国は米軍が配備したTHAADの追加配備も許可しないし、
北朝鮮に対する抑止以外には使用させず、
中国の安全保障を一切害さないと約束する。
THAADの運用を含めて、中国と韓国の両軍は専用回線を使用し、常時報告しあう

③日米の軍事同盟に韓国は加わらない

◆[社説]韓中“THAAD雪溶け”、朝鮮半島平和定着の足掛かりに(ハンギョレ新聞)
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/28842.html
中韓和解共同声明
▽韓米日3国安保協力は軍事同盟に発展しない
▽THAADの追加配備はしない
▽米国のミサイル防御(MD)体系に参加しない

◆トランプ氏、非武装地帯の視察見送り 今月訪韓(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171101/k00/00e/030/222000c
①米韓両国政府内で「トランプ氏による視察は北朝鮮を過度に刺激する」との懸念が強まったため。


(6) 米大統領選「ロシア介入」疑惑でトランプ元選対本部長起訴

◆トランプ陣営元選対本部長らを起訴 ロシア疑惑めぐり(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKBZ7768KBZUHBI025.html
①トランプ氏
「これはポール・マナフォートがトランプ選挙陣営に加わる何年も前のことだ」
「結託はない!」とロシア疑惑を否定

②起訴容疑;
ウクライナの親ロシア派元政権党のためにロビー活動を行い、数千万ドルの報酬を受け取り、国外の会社や銀行口座を通じ資金洗浄

ロシア疑惑の焦点:
▽ロシアのサイバー攻撃など、トランプ氏陣営と結託して大統領選に介入
▽トランプ氏による司法妨害(FBI長官解任など)

◆米国:トランプ陣営元選対本部長を起訴(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171031/k00/00m/030/118000c
①元選対部長マナフォートの容疑
・元ウクライナ大統領ヤヌコビッチから07〜12年に14億円以上を受けとった
プーチン政権に近い富豪デリパスカ氏に米欧政財界工作を提案し、報酬を得た

◆トランプ選対元議長らを起訴=ロシア疑惑で特別検察官−米(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017103001164&g=int
①起訴;マナフォート氏およびリック・ゲーツ氏
②容疑;20億円以上の資金洗浄、税法違反、偽証など12の罪
    大統領選と直接関係するものはない
③マナフォート氏;
昨年3月にトランプ陣営に加わり、トランプ氏の共和党候補者指名獲得に貢献したが、ウクライナの親ロシア派ヤヌコビッチ前大統領から14億円以上を受け取ったと報じられ、昨年8月に事実上解任された

④特別検察官の捜査;
・トランプ陣営が大統領選でロシア政府と共謀疑惑
・トランプ氏がFBI長官解任などにより捜査妨害

◆トランプ陣営の外交顧問が虚偽説明 ロシア側と接触(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171031/k00/00e/030/282000c
①モラー特別検察官
(トランプ陣営の外交顧問だった)ジョージ・パパドプロスは今年1月の連邦捜査局FBI)の聴取に、教授との接触が顧問就任以前と説明していたが、その後、偽証だったと認めた。

パパドプロス供述書
2016年3月にトランプ陣営の外交顧問に就任した後、
・ロシア政府とつながりがあると主張する「教授」と出会い、
・3月下旬にはロンドンで、プーチン大統領の親族というロシア人女性を紹介された
・教授からは、ロシア側が米大統領選のライバルだった民主党クリントン候補の「醜聞」を握っており、それが「数千通の電子メール」ということも知らされた
・トランプ陣営とロシア政府当局者は何度か面会し、やりとりした。

ロシア疑惑にメス トランプ選対元本部長ら起訴 元外交顧問証言、突破口に?(朝日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13207902.html
①マラー特別検察官が10月30日、トランプ陣営の選対本部長を務めた幹部ら3人の起訴を公表

②その数時間後、さらに大きな衝撃が走った
「ジョージ・パパドポロスとは誰だ?」 トランプ陣営の外交顧問を務めたパパドポロス氏の逮捕容疑などが公表されると、米CNNは驚きをもってこう報じた

③同氏はすでに7月に逮捕されており、司法取引で特別検察官に協力しており、ロシア政府高官とつながりがある人物やプーチン大統領の親類と紹介されたロシア女性やロシア外務省筋の男性らと頻繁に接触し、それを逐一トランプ陣営に報告していた

④司法取引に応じた同氏は大幅に減刑されるが、選挙対策本部長のマナフォート氏は最長で禁錮80年になる可能性があるという

⑤トランプ「ジョージという若い下級のボランティアのことは、ほとんど誰も知らない。既に嘘つきだと証明されている」

⑥WH報道官「パパドポロス氏の役割は極めて限られていたボランティアだ。陣営として公式な活動ではない。陣営の活動に何の関係もない」

⑦トランプ氏自身にも、大統領就任後にロシア疑惑捜査を指揮していたコミー前FBI長官を突然解任した司法妨害容疑で捜査が進められている

⑧マラー氏の特別捜査チームは、プリーバス前首席補佐官やスパイサー前報道官などに聴取を重ねており、ホワイトハウス内外から裏付けの証言を集めている。


(7) 米世論調査;トランプ支持率が最低記録更新

◆トランプ支持率が最低更新=WPとNBC世論調査(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017103000193&g=int
トランプ大統領;支持38%▼5ポイント低下し就任後最低、不支持58%
北朝鮮対応;支持34%、不支持51%
 WP「交渉を『時間の無駄』と断じ、軍を動員する強硬姿勢に米国民が不安」
③イラン核合意破棄;支持24%
医療保険制度;支持27%
⑤2018年中間選の期待政党;共和党41%、民主党48%と逆転
⑥調査期間;23〜26日

◆WP世論調査:危機的政治停滞の責任はトランプ大統領(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171030/k00/00e/030/147000c
①政治停滞;危険水準に達した71%
②停滞原因;トランプ大統領に85% 差別助長言動
③政治分裂:ベトナム戦争時より悪い70%
④停滞理由;政治とカネ96%

世論調査トランプ大統領支持率(孫崎享のつぶやき)
http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1356919
①米国国内(Gallup Daily);支持35%、不支持60%(10月261 – 28日)
②国際的世論調査(PEW);欧州主要国のトランプ支持率7〜17%

河野太郎が世界を騙した国連核兵器廃絶決議案

※1 ◆は参照報道;①〜はその要点で、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」です。敬称略。
※2 ❶〜や※で始まる文章は私見です。
※3 Web登録後も関連報道などを追記します。

◆日本政府の国連核兵器廃絶決議案 核禁条約触れず、棄権続出 核使用容認の解釈も(朝日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13203802.html

①採択されたが、核保有国する米英仏の賛成が得られた半面、賛成は昨年から23カ国減った

②「核禁条約ができたことは、無視できない画期的な出来事のはずだ。今年は賛成できない」コスタリカ

③「過去の決議からの根源的な逸脱があり落胆している。棄権を宣言する」NZ

④「自衛目的なら、核兵器使用は合法という意味になる」フランス

➎日本案に賛成した核保有国は米英仏の三国。米国はオバマ時代から賛成してきたが、核軍拡を目指すトランプ政権に迎合する改悪を提案し、トランプも賛成し、昨年まで核抑止力理由に反対してきた英仏も賛成に回った。非核国は怒り狂っている。

河野太郎の決議案と電話説得の内容は姑息で144国を騙したと言える

⑦例えば、昨年の日本政府決議文は「核兵器の『あらゆる』使用による壊滅的な人道的結末についての深い懸念」だったが、今年は『あらゆる』を抜き、自衛権の行使として核兵器使用の合法化する意図が隠されている

⑧さらに、昨年の「核兵器の完全な廃絶を『達成』するという明確な約束を再確認する」からは『達成』が削除され、核の使用を禁じていない核不拡散条約(NPT)と完全一致させている

⑨今年の決議案に賛成した後に、河野太郎の意図を知ったスイスとスウェーデン「再解釈や書き直しのいかなる試みにも断固として反対する」

➓外務省は「北朝鮮核開発の危機から日本等が自衛するための核兵器の使用は禁止されるべきでなく、その使用は自衛権に属する」と解釈される文書を送り付けた

⑪外務省「北朝鮮の脅威にさらされている我々の感覚と、遠く離れた国々とは全然違う」と嘯く

被爆国として核廃絶を訴えながら、『核禁条約に賛同しない』日本政府は国際社会で非難に晒されている

⑬日本の決議案を1994年にスタートさせた河野洋平氏(太郎外相の父) 「日本はダブルスタンダードではないかと言われ、全く説得力を失う」

河野太郎氏と息子の河野太郎は、安倍晋太郎と息子の安倍晋三ほどの、父とは真逆の政治イデオロギーを持っているようだ。

小池と前原が安倍を延命させた解散総選挙

(1) 総選挙結果
(2) 投票直後の世論調査
(3) 野党が希望も含めて統一されていたら
(4) 巨大与党に野党はどう対抗するか
※1 ◆は参照報道;①〜はその要点で、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」です。敬称略。
※2 ❶〜や※で始まる文章は私見です。
※3 Web登録後も関連報道などを追記します。

(1) 総選挙結果

議席配分
【与党得票2553万票】
 自民284、公明29、維新11、無所属1=325

【野党得票3022万票】
 立憲55、共産12、社民2=69
 希望50(全員民進系、)無所属21(民進所属)=71

比例区獲得票数
 自民33.27%≒1820万票
 立憲19.88%≒1100万票
 希望17.35%≒ 960万票

①立憲民主は、15から55へ+40議席増(本来56議席、比例議席足りず1議席自民へ)。市民、共産、社民の後押しがこの圧勝を実現した。
❷今回は定数465に対して70人しか公認していない
❸公認70で55当選し、15人も激戦を演じた
安倍晋三はもう解散できない。次回、野党3党は統一会派選挙協力し300人を公認すれば過半数に迫る可能性もある
➎自民は支持するが安倍は嫌いが世論
➏維新は消滅への道を歩み始めた
➐盤石の大阪公明も落選し、シンパが消え、信者も離れる
➑来年の参院選を安倍は恐れているだろう

枝野幸男氏の立憲民主党が野党第1党になり、安倍晋三首相が危機感か 朝霞唯夫氏(ニフティhttps://news.nifty.com/article/item/neta/12111-38401/
①安倍首相にはアキレス腱がある。「森友・加計学園問題」です
②日経聞の世論調査ですら、安倍内閣不支持率は48%で、支持率37%を上回る。これではかなり深刻です。NHKも同様な結果
③公明の歴史的敗北;創価学会の婦人部の怒りの矛先が自民党だけではなく、希望の党にも向いたのです。婦人部の一部は立憲民主党の候補者に投票したのです。安倍首相をはとことん嫌っているのです
④維新の会の退潮;希望の党とも話がリンクしますが、安倍政治に対して「是々非々」と言いつつも、与党なのか野党なのか軸足をはっきりしないので有権者が不安になったのです
⑤このままだと国民のフラストレーションは永久にたまっていく一方です
野党第一党立憲民主党になって、安倍首相は今後はイライラする日が続くでしょう
⑦枝野代表は反安倍で、しかも現実路線ですから、与党から「対案を出せ」と言われれば、理屈の通った対案も提出します。今の国会議員は60に満たないですが、あと1カ月もすれば70を超えてきます
⑧清和会は選挙で人材を落としましたので、安倍首相の顔色は冴えません。今までのような強引な国会運営は、もはやできない。さらに支持率が下がれば後ろから寝首をかかれる
⑨実主義者で反安倍の代表格である枝野代表が台頭したというのは本当に脅威です。自民党内政局が揺らげば、枝野代表と組むぞといつでも脅すことが清和会以外の派閥がカードとして持つことができたのですから。

投票率53.60% 戦後2番目に低い水準(毎日)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171023/k00/00m/010/253000c

◆Japan's Abe may have won election, but many don't want him as PM(ロイター)
http://www.reuters.com/article/us-japan-election/japans-abe-may-have-won-election-but-many-dont-want-him-as-pm-idUSKBN1CU063?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=twitter&utm_medium=Social
安倍晋三首相は総選挙に勝利したが、朝日新聞の投票翌日の世論調査によると、
「国民の半分以上が『安倍晋三氏の首相留任を望んでいない』。
自民党は国民の信任を得た。だが安倍晋三首相の信任ではないことが明確だ。
③国民の47%が安倍「首相」に反対しているのだから。
自民党公明党の与党連合は、衆議院の2/3を超える313議席を獲得したが、自公の圧勝は野党分裂によ漁夫の利に過ぎない。獲得票数は減少し、野党の得業数に逆転されている。
⑤朝日の世論調査でも、国民の54%が安倍晋三の政権を危険視し、安倍政権に期待する国民は29%に過ぎない。


(2) 投票直後の世論調査

世論調査―質問と回答〈23、24日〉(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKBS3PWJKBSUZPS007.html?iref=pc_extlink
安倍内閣
 支持42%、不支持39%
②支持政党;
(与党)45 ▽自民39▽公明4▽維新2
(野党)24 ▽立憲17▽共産3▽希望3▽社民1
(無し)31
比例区投票先
(与党)39 ▽自民28▽公明7▽維新4
(野党)31 ▽立憲18▽希望7▽共産4▽社民1▽その他の政党1
(無し)30
④自公で2/3議席数;
 多すぎ51、良い35、無回答14
⑤自民圧勝は安倍首相の政策が評価されたと思うか;
 思わない65、そう思う26、無回答9
⑥野党第1党の立憲民主党に期待しますか;
 期待する49、期待しない41、無回答10
⑦安倍政権の公約「9条に自衛隊明記を加憲」;
 反対45、賛成36、無回答19
⑧安倍首相の政策への期待;
 不安54、期待29、無回答17
⑨安倍さんに今後も首相を続けてほしいですか;
 思わない47、続けてほしい37、無回答16

週刊朝日(11.3号)“驕るな安倍政権”
「権力の私物化、加計ロンダリング選挙だった」前川喜平
「国民をバカにする酷さは安倍政権で底が抜けた」中島京子
「森友で『妻はだまされた』はとんでもない暴言」郷原信郎


(3) 野党が希望も含めて統一されていたら

◆野党一本化なら63選挙区で勝敗逆転(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKBR54WCKBRUTFK014.html
➊野党4党選挙協力が成功していた場合の議席配分;
自公=313−63=250
野党=130+63+22(民進籍無所属)=215
維新を与党に移すと;自公維=261 野党=204
野党統一候補が実現していれば;
・東京=与党勝利の19選挙区中、14選挙区で野党勝利に逆転
 萩生田光一下村博文石原伸晃も落選  特に希望が立憲や共産の票を奪って、僅差で敗北させた。

◆全国統一区で完全比例代表制(ドント式)で465議席だったら、各党の議席数が何議席になるか;
得票数はNHK比例代表の数字を合計して出した
結果 自民156 立民93 希望81 公明59 共産37 維新28 社民7 幸福2 大地1 支持なし1
(@Primus Pilus‏ @Primus_Pilus_さん)
得票数;(開票率97%)
自民1838万、公明690万、維新336万=2869万
立民1100万、共産473万、希望959万=2532万
無所属と社民?


(4) 巨大与党に野党はどう対抗するか

◆巨大与党に野党はどう対抗? “再結集”に立憲民主は(TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3192250.html
民進党籍のまま無所属当選した岡田元代表らは、野党が再結集する必要性を訴えていますが
立憲民主党は「希望の党とは政策理念が違うので、結集はありえない」と強く否定
希望の党の当選者は「大惨敗したのだから小池代表は辞めるだろう」「150人余りが屍と化したが、希望の党の当選者はほぼ民進党出身者であり、小池代表が辞めれば第二民進党になってしまう」

民進無所属が立憲民主党統一会派を申し入れへ(産経)
http://www.sankei.com/politics/news/171019/plt1710190021-n1.html
岡田克也元外相や野田佳彦前首相、江田憲司衆院議員ら約20人が立憲民主党統一会派提案
前原誠司代表は衆院選後、参院も含めて希望の党への合流を呼びかけているが、岡田氏らは拒否
③前原氏が民進党代表を辞めない場合は、解任手続きを行うための両院議員総会の開催を目指す。

民進両院議員総会希望の党とは合流せず、週内開催へ(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171025/k00/00m/010/124000c
①24日に両院(衆院無党派当選者、参院は現議員)総会で、
希望の党とは合流せず」を決定
小川敏夫参院議員会長
「前原氏と会談し、早期に辞任するとの感触を得た」

◆“希望”内から小池氏批判(TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3193525.html
小川淳也議員「野党の盟主は立憲民主党です。野党のリーダーです」
 Q;首班指名は枝野さんで?
小川「ごめんなさい、今はそれを言わさないでください」
柚木道義議員「排除の論理で野党がばらばらになって、野党同士が票を奪い合って、小池代表の判断には誤りがあったと言わざるを得ない。小池代表は自らの立場をリセットして、政権交代の受け皿をつくるために出馬すべきだ。それができないのなら小池代表のもとで戦うことは有り得ない」

立憲民主党、24日議員総会、立憲国対委員長辻元清美氏 政権への対決姿勢、鮮明に(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKBS5CVDKBSUTFK00S.html
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000112977.html
辻元清美議員を国会対策委員長に任命。
・政権への対決姿勢を鮮明にする人事
福山哲郎幹事長「持ち前の交渉力も含めて適任」
・辻元氏は9条改憲反対の急先鋒
枝野幸男代表
「野党再編とか、どこのグループとくっつくのか。こんなことばかり開票日以来、聞かれ続けて、若干、いらだちを覚えるが、いらついてはいけないと肝に銘じながら対応している」
「考え方が共通している議員が我々の外側にいるのも分かっているが、永田町内の数合わせ、権力ゲームに我々もコミットしていると誤解されたら、今回、頂いた期待はあっという間にどっかにいってしまう」
「私たちはそういう権力ゲームとは距離を置いて国民の目線で、国民の皆さんの期待に応えていける。そのための歩みを進めるにはどうしたらいいのか。この軸はしっかり守りながら進めたい」
③福山幹事長
(Q.参院民進党民進出身の無所属当選者との連携は?)
民進党参議院との動き等については一般的に他党のことですから、こちらとしてはそれに対し、何らかの発言をすることはないし、関与することもありませんと私からも各議員には報告しました」

アベノミクス効果=日本企業の信頼性が音をたてて崩壊

(1) 神鋼製品の“不使用”勧告 欧州航空業界に波及
(2) 日産:発覚後も無資格検査
(3) 西室泰三氏が死去 東芝日本郵政社長など歴任
(4) 日本産業の信頼が音をたてて崩れている、崩壊させたのは自民党の政治である

※1 ◆は参照報道;①〜はその要点で、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」です。敬称略。
※2 ➊〜や※で始まる文章は私見です。
※3 Web登録後も関連報道などを追記します。

(1) 神鋼製品の“不使用”勧告 欧州航空業界に波及(テレ朝)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000112443.html

①ヨーロッパ航空安全庁17日付文書;
「各企業に対して神戸製鋼の製品を使用しているかどうか確認を求める。
 安全性が確認されるまでは可能な限り同社製品の使用見合わせを勧告する」
②ヨーロッパ航空安全庁にはEU各国など32カ国が加盟。
エアバス社やロールスロイスなどが調査開始。

神戸製鋼所がアルミや銅製品などの検査データを改ざんしていた問題で、工業品が安全かなどを示す日本工業規格(JIS)の認証機関が同社に立ち入り検査に入っていた。
⑤JIS法違反が認められれば、認証が取り消される可能性。
神鋼はアルミや銅製品などの性能データを改ざんして製品を出荷したことが明らかになっている。
http://digital.asahi.com/articles/ASKBN4D1SKBNULFA014.html?ref=tw_asahi

神戸製鋼所の製造するアルミ・銅製部材のデータ改ざん問題を巡り、8月の社内調査で事実が発覚し、梅原尚人副社長が会見して問題を公表した後もアルミ・銅事業の一部で不正が継続していた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2249429020102017MM0000/?n_cid=SNSTW001

⑧主力の鉄鋼事業が扱う厚板の加工品でもデータの捏造などが見つかった
⑨顧客が指定した基準を外れた寸法のアルミ製品があったのに、社内調査で報告していなかった
⑩8日に社長が一連の不正を対外的に公表した後も、19日に社内相談窓口に情報提供があり発覚するまで隠蔽を続けていた。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20171020-OYT1T50084.html?r=2

神鋼の経営不安が一挙に広がり、同社の発行済み社債1700億円が紙屑になると危惧する金融機関。金融機関の間では、日銀が神鋼社債を買い取り、証券暴落を防ぎ始めたと観測。

(2) 日産:発覚後も無資格検査
http://www.asahi.com/articles/DA3S13188567.html
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13188579.html?ref=nmail_20171020mo
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13188541.html?ref=nmail_20171020mo
①9月に国土交通省の指摘を受けて問題が発覚し、社長が「完全に是正しました」と記者会見し た後も、日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)で無資格の従業員が検査に関わっていた。
日産自動車9月に国から指摘を受けた後も国内の完成車工場全6工場のうち4工場で、検査に無資格者が関わっていた。同社は19日までに全6工場で新車の出荷を停止
③西川社長「法令順守の再教育を徹底する」
「現場が自立性をもって問題を解決することが、日本のものづくりの強さの原点だ。ただし、現場任せが強すぎた。コントロールが課題だ」
④西川氏は19日夜に「9月20日以降は認定した検査員が100%行うようになった」と語ったばかりだった。国から委託された「完成検査」での不正である
日産車体湘南工場では、指導的立場の従業員が無資格者に対し、「作業が遅れているからやってくれ」という内容の指示をしていた
⑥効率を最優先してきた日産の姿勢が不正を招いた。完成検査の陣容は手薄だった。
国交省幹部「現場の問題ではなく、そういう組織にした側の問題。トップに再発防止を成し遂げる能力がないことがある意味証明された」

(3) 西室泰三氏が死去 東芝日本郵政社長など歴任(テレ朝、日経など)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000112439.html
①西村泰三81才で死亡。
東芝社長⇒会長として原発事業にのめり込み、巨額損失と決算偽装で同社を解体同然にした責任追及され、体調を崩し入院していた。
③政府の郵政民営化委員長⇒日本郵政社長
経団連副会長
⑤戦後70年安倍談話(作成)有識者会議座長。

安倍晋三竹中平蔵市場原理主義の旗振りを務め、日本産業の信頼性を根元から崩す先兵となった人物。
安倍晋三の唯一の民間生活経験の場である神戸製鋼に全社的データ偽装の露呈も安部・竹中・西室らの市場原理主義の成れの果てだ。
神戸製鋼には受注条件の製品規格を達成する技術も風土も無かった。極めて深刻であり、かつまた検査データ偽装は犯罪である。

(4) 日本産業の信頼が音をたてて崩れている、崩壊させたのは自民党の政治である

日本産業の信頼が音をたてて崩れている。最先端の機能や性能で売れてきたのではない、日本製品への信頼は社員の生活を最重視し社員が品質性能改善に貢献した結果だった。

➋それが竹中と安倍によって、産業基盤の根底で全崩壊されてしまった。

 日本企業の信頼性崩壊;
 ・政商化し巨額損失=東芝 (・・・加計学園森友学園
 ・企業内の無法化=神戸製鋼東芝、日産、東洋ゴム
 ・製品欠陥の多発=日立、三菱重工、タカタ
 ・政府系組織内部腐敗=商工中金、原燃、東大

❸日本企業の信頼性を崩壊させたのは自民党の政治である。
竹中平蔵と小泉純一による「市場原理主義
安倍晋三アベノミクスによる「経済堅調偽装」「雇用環境破壊」
政府が報告偽造、報告破棄、内部告発無視を露骨に行い、それに順応しないと勝ち組になれない社会にしてしまった。

人我の相深く、物の理を知らず

(1) 徒然草百七段「愚かな政治家」ばかり
(2) 徒然草百十二段「日は暮れ、道は遠し」
(3) 終戦詔勅
(4) 無条件降伏とはポツダム宣言を全て受け入れること
(5) 平和憲法の制定で夢ふくらませた
(6) そして軍隊はまたもや作られた
(7) 日中国交回復共同声明でポツダム宣言八項遵守を誓約
(8) 自衛のための戦争の正体「三光作戦
(9) 安倍晋三の「貧国強兵」
(補足) 堀田善衛「上海にて」1959年 他


(1) 徒然草百七段「愚かな政治家」ばかり

むかし、戦争をすることによって生きる人たちがいた。侵略が唯一の王道楽土への道と思い込み、反戦や侵略批判の道義こそが日本社会の閉塞感の原因だといきり立ち、その勢いで国内を制圧し、中国を侵略し、王道楽土を満州に築こうとした。そんな人たちがまた、日本を支配している。

戦争犯罪の責任に頬かむりした連中の末裔が権力中枢に居座り、国内政局を有利にするための道具に中韓に対する無用な刺激を利用してきた。安倍は愚かだが危険人物。狡猾で陰湿で攻撃的なストーカー。

「人我の相深く、貧欲甚だしく、物の理を知らず。ただ、迷いの方に心も速く移り、詞も巧みに、苦しからぬ事をも問ふ時は言はず。用意あるかと見れば、また、あさましき事まで問はず言ひ出だす。深くたばかり飾れる事は、知恵にもまさりたるかと思へば、その事、跡より顕はるるを知らず」

・・・と、徒然草百七段にいう愚かな政治家ばかり


(2) 徒然草百十二段「日は暮れ、道は遠し」

「人間の儀式、いづれの事か去り難からぬ。世俗の黙し難きに随ひて、これを必ずとせば、願いも多く、身も苦しく、心の暇もなく、一生は、雑事の小節にさへられて、空しく暮れなん。
 日暮れ、途遠し。吾が生既に蹉跎たり。諸縁を放下すべき時なり。信をも守らじ。礼儀をも思はじ。この心をも得ざらん人は、物狂ひとも言へ、うつつなし。毀るとも苦しまじ。誉むとも聞き入れじ」(徒然草百十二段)

この段は白居易の詩の日本語訳である。その現代語解釈;
人の世の習わしとかしきたりとかは、人生に纏わりついて離れない。世間があれこれ煩いから仕方なく付き合っていると、あれも必要、これも欲しいと、体を痛めつけて、こころまでストレスに苛まれる。

そうやって、ひとつしかない人生は暮れてゆく。齢を重ねて人生の夕暮れとなったが、よくここまで生きてきたという感慨が湧いてこない。

私の人生は躓きの積み重ねであって、決断できる人生などとは全く無縁。決断する人をあさましいとは思っても、うらやましいとはついぞ思わなかった。

世間のしきたりのほとんどは、決断できるさもしい人間のあさましくも慇懃無礼な強制にすぎないから、世間との諸縁を虚空に投げ飛ばしたとしても、吾が人生に悔いは残らない。

世間の言う信用も礼儀も糞喰らえだ。残り少ない人生を、そんな無駄な付き合いに邪魔されたくない。えい! いまこそ放り投げるぞ。

そんな私をキチガイと罵る方が居ても気にしない。そんな人は他人が死ぬまで世間体に縛られ悶え死ぬることを善だと思い込んでいるのだから死神と同じだ。


(3) 終戦詔勅

“無条件降伏日”にして“国体護持記念日”
‥‥‥めでたさも中くらいなり俺らが夏

終戦詔勅”(玉音放送

原発爆発被曝や千兆円国債や3百兆円国家予算に象徴される『責任転嫁』の元祖のようで白々しいが、少々怒りを込めて意訳してみた。

『曩ニ米英二國ニ宣戰セル所以モ亦實ニ帝國ノ自存ト東亞ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他國ノ主權ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス』

……「米英に宣戦布告したのは東アジア諸国を欧米植民地の搾取から救わんがためであった」と都合の良い言い逃れをしているが、中国との戦争はその存在すら認めていない。

『戰局必スシモ好轉セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ殘虐ナル爆彈ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ慘害ノ及フ所眞ニ測ルヘカラサルニ至ル』

……米英戦4年、中国との戦争12年に及んだが、「7年前から中国戦線が膠着し、3年前からは敗戦に次ぐ敗戦で玉砕の連鎖」。その責任に頬かむりして、「国民の意識と努力が十分ではなかった」と言い、「米国が空襲と原爆で民間人を無差別殺戮しはじめた」と、米国も非難。

『而モ尚交戰ヲ繼續セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招來スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神靈ニ謝セムヤ是レ朕カ帝國政府ヲシテ共同宣言ニ應セシムルニ至レル所以ナリ』

……「国民が戦争継続を要求し、さらに継続するなら、日本民族は滅亡まで戦うだろうし、日本民族の力は人類文明をも破滅させかねない。そうなったら、自分は代々の天皇の御霊にどのように謝罪したらよいのか?」とアジアや国民への謝罪を露骨に拒否し、靖国で国民洗脳した犯罪を隠す。

『朕ハ帝國ト共ニ終始東亞ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ對シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝國臣民ニシテ戰陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内爲ニ裂ク且戰傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ』

……「東アジアの解放戦争に協力してくれた同盟諸国には遺憾の意を表する。日本国民の戦死者、公務殉職者、戦災被害者を悼み、遺族、戦傷者、家財職業喪失者の再起を祈念する」と言いながら莫大な数の中国やフィリピン国民が虐殺されたことには謝罪も無い。

『惟フニ今後帝國ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス』

……「最後まで戦い抜きたいと言うお前たち国民の本心を私はよく理解している。しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである」とまあ、戦争継続責任も国民に責任転嫁して逃げた。

『朕ハ茲ニ國體ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ亂リ爲ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム』

……「国体が護持されるなら自分と国民は共に過ごすことができる。だから、欧米に反抗したり、共産主義に国を乗っ取らせようとする輩を出現させないよう、お前たちも心せよ」。

『宜シク擧國一家子孫相傳ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ總力ヲ將來ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ國體ノ精華ヲ發揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ體セヨ』

……【国民への命令】「神州は不滅であると確信し、復興責任を覚悟し、総力を結集し、既に誓ってある国の姿(国体)の真髄を再び発揚できるよう、国民は私の意を体(挺)して行動せよ」。


(4) 無条件降伏とはポツダム宣言を全て受け入れること

ポツダム宣言の第八項…『「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルベク又日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州、四国 及吾等(連合国)ノ決定スル諸小島ニ局限セラルベシ』…1945年9月戦艦ミズーリ上で日本政府が無条件で受諾署名。

その意味:
概ね百年間に日本が得た外国領土は全て返還、
古来からの日本領と称する島々のうち、日本固有領は北海道、本州、四国、九州の比較的に大きい四島に極限する
その他の小島※をどの国に帰属させるかは連合国(米英蘭ソ中)が決定する。日本にその要求権は無い。

日本が領有権をもった島は、北海道・本州・四国・九州の4島だけであり、それに付属する小島※の主権は一旦剥奪され、連合国の中で領有を希望する国が現れないときに限って、日本に返還された。

※千島列島、利尻、奥尻佐渡壱岐竹島、伊豆列島、淡路島、小豆島などの瀬戸内海諸島、対馬五島列島種子島屋久島、奄美諸島、沖縄、宮古島先島諸島尖閣島嶼小笠原諸島硫黄島、南中国海の西沙諸島南沙諸島・・・


(5) 平和憲法の制定で夢ふくらませた

憲法9条
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

・・・戦争の放棄:
このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまった。こんどの戦争をしかけた國には、大きな責任がある。

こんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戦争はしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたない。

けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

もう一つは、よその國と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめた。また、戦争とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめた。

・・・この憲法9条解説文は誰が作ったかお分かりですか?

どこか左翼の機関紙ではありません。文部省が1947年8月に発行した新憲法の中学生向け教材なのです。しかし、自民党は文部省の赤狩りを行い、米国との安保条約に縋って、冷戦終結も無視して、今日の日中戦争危機にまできたのです。


(6) そして軍隊はまたもや作られた

軍隊(自衛隊)は作られた。自衛のための軍隊を憲法は禁止していないというこじつけで。このこじつけは9条第二項冒頭の接続句「前項の目的を達するため」を利用した。1項の「国際紛争を解決する手段」以外の軍隊の保持は禁止していないと強制付会した上にである。

憲法を国会に提出する前夜、何者かによって「前項の目的を達するため」が挿入されていたが、誰も気付かずに国会決議が行われ成立した。文部省が作成し中学生に使用された憲法読本でも気付いていなかったほど巧妙な新憲法草案の差し替えであった。誰がこれをなしたのかいまだ不明である。

そして、
岸信介は「前項の目的を達するため」を唯一の拠所にして安保改定を強行し、
中曽根は日本列島を米国防衛のための「浮沈空母」にすると公言し、
岸信介の孫安倍晋三は「自衛の為の核兵器保有憲法は禁止していないと」大学で講演した。

「ところで今年は安保継続を検討します。冷戦が終結して20年以上経過しました。テロ戦争と言われますが、それなら、遠く日本領土に常駐軍を配備するのは非効率でコストのかかるやり方と日本は考えています」と言えば良いのである。

『テロ戦争』のマヤカシが暴露されたら、今度は日本やフィリピンが突進する対中国紛争を米国政府が裏であおり、表では合同軍事演習を毎月のように繰り返す米軍。カネも尽きて日本や中国からの献金で生き延びている米国の存在を何と歴史家は表現するのだろうか。

※安倍や麻生らの改憲
9条1項は維持し、2項を破棄するという有力案がある。
第1項は第一次世界大戦後に締結された多国間条約そのままである。侵略戦争戦争犯罪と規定し、侵略できるほどの軍備は不要であること、従って自衛のための軍備は否定していないと解釈する。

しかし、ヒットラーによって自国防衛のための隣国領土併合として、また日本によって「帝国防衛の生命線である満蒙の維持占領」として、防衛を理由とする侵略戦争が再び起こった。

「侵略軍」と名づけられた軍隊は無い。
国防軍」こそが侵略戦争を起すのだ。

日本は新憲法でその反省を行った結果、9条に2項を追加した。つまり、第1項は侵略戦争の放棄というどの国にもあるもの、第2項は国防軍も放棄するという精神であり、コスタリカなど極めて少数の国にある深い反省。軍部は他国を侵略し、またクーデターを起すからだ。

だから非武装について、文部省の教材は言う、
「このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまった。こんどの戦争をしかけた國には、大きな責任がある」

「およそ戦争をするためのものは、いっさいもたない」

「けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません」

最近の安倍晋三は、9条1項と2項をそのままに、3項「自衛隊は合憲」的加憲を言い出した;
これは、創価学会信者の選挙協力を維持しながら、憲法9条全体を破壊する前段として3項を加憲し、自衛隊の正当化を憲法で規定しようとしている。


(7) 日中国交回復共同声明でポツダム宣言八項遵守を誓約している

日中共同声明】(1972年9月29日田中角栄周恩来両首相が署名)

3項…「台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを日本国政府は十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」

竹島帰属について気になる文献(Wiki2010):

・元禄9年:江戸幕府徳川綱吉−老中柳沢吉保)が鬱陵島(当時の竹島)への渡航を禁止。鎖国令に抵触するが、海難による立ち入りは黙認すると

明治10年3月29日太政官指令「日本海竹島外一島ヲ版圖外ト定ム」

尖閣竹島の帰属は文献を読むほどに日中・日韓の共有が、せいぜいいいところだと思われてくる。詰りあいや小競り合いを放置すると、政府は未必の故意責任を問われ高い代償を払わされる。ろくなことはない。

江戸幕府老中と明治政府太政官指令は「鬱陵島竹島と取り違えた」と有吉佐和子らが主張し、それで国内は勇躍した。琉球や島根の人たちにとって、それぞれの島は中国や台湾や朝鮮の漁民たちと共有する避難場所であった。海に生きる人たちにとって国境ほど迷惑なものはない。


(8) 自衛のための戦争の正体「三光作戦

三光作戦とは、日本軍が発令し、主に中国共産党八路軍の抗日根拠地に対して実行された作戦命令であり、《殺光》=殺し尽くす、《焼光》=焼き尽くす、《搶光》=奪い尽くすを根本とする。

陸軍作戦命令;

・敵性ありと認め得る住民中、十五歳以上六十歳迄の男子は《殺戮》せよ

・隠匿せる武器弾薬や糧秣などは《押収》か《焼却》せよ

・敵性と認め得る部落は《焼却破壊》せよ」「敵根拠地を燼滅掃蕩し、 敵をして将来生存するに能はざるに至らしめよ」

陸軍作戦命令は虐殺放火による燼滅掃蕩だけでなく、大量の毒ガス兵器をも使用し、抗日根部落の「無人区」化が図られた。華北の抗日根拠地とされた地域の人口は、 四千万人から二千五百万人に、一千五百万人も減少。

帝国陸軍兵站の根本は“現地調達主義”でした。特に中国戦線で。日本兵は戦闘と農家を襲うことが同じウエイトであったようです。その結果が“三光作戦”という名で正当化されました。“奪いつくせ、焼き尽くせ、殺しつくせ”という作戦命令です。

農家で食料を調達すると、帝国陸軍の所在が中国軍に通報される。だから、食料を奪った後に全員殺害する。隠れている者をあぶりだすために農家を焼く。これが帝国陸軍の根本であった。

兵は現地農村からの食糧調達を命じられたが、将校たちは大日本帝国から補給される食料でかなりの贅沢をしていた。兵に食料は無かったが、将校たちは補給食料で贅沢していた。兵は山中に餓死し、将校は生き残って、高度成長期に企業役員に出世したものが多い。

帝国軍人、特に陸軍士官学校卒業生は官僚以上に官僚的であった。帝国陸軍将校は前線に出ず、安全な後方で作戦命令を出している。食事も贅沢三昧。出世競争に明け暮れていた。自分の作戦が成功すればあとはどうなってもいい、という具合である。

帝国陸軍の将校たちは“官僚”である。作戦を認めさせるためにはでっち上げ事件を数多く起こした。一度決めた作戦は、どんなに愚劣であっても、絶対に変更しなかった。その官僚体質が中国侵略に突き進ませ、あげく泥沼に嵌まり込んだ。

陸軍将校は、利用価値の無いダムや空港等を造って、自然と農業を破壊し、国民に借金の山を押し付けても平気である戦後官僚と全く同じ。だから、“国体の護持”とは“天皇制”の維持ではなく、天皇制を利用した“官僚主権”の維持を意味している。

その日本を不幸にする悪の権化である官僚主権が崩壊したと思ったが、野田政権以後の官僚の陰謀、策術は昭和初期の陸軍を彷彿とさせる。菅以降の内閣は復活した官僚主権の傀儡である。

戦争犯罪者である国体(天皇を中心とする官僚独裁)が命永らえた原因は朝鮮戦争と東西冷戦の勃発にある。これによって、戦争犯罪裁判が突如閉廷となり、賠償金も実質1兆円という雀の涙で済み、日本が反共の砦として再建され、アジア各国の繁栄に注力さえすれば良かったからである。

この軽すぎる賠償金と氷山の一角しか起訴されなかった戦争犯罪裁判が日本人から反省心を抜き去り、『未来志向』などと加害者が絶対に言ってはならないことを当然視し、挙句の果てに歴史の事実を貶め、『自虐史観』だと多くの国民が扇動される結果を招いた。


(9) 安倍晋三の「貧国強兵」

昔、富国強兵で財を抱き込んだのは1%。今も1%が非正規雇用社会保障積立金を摘み食いし、解雇の自由を謳歌しながら消費税の還付に潤い、国外の空洞化先で税制優遇を受ける。そんな1%がネットウヨレベルの知能しかない世襲人間を首相に据えている。

最早したい放題の様相で隠し切れない彼らの悪性。欲望を押えれば富国が出来ない。優しさは従業員奴隷化に邪魔。これがサッチャーリズムとレーガノミックスの根底。しかし、地球全体を暗黒化してから彼等は後悔していた。レーガンは懺悔し、サッチャーは罪悪感の重圧につぶされた。

憲法精神の欠片も感じられない国になってしまいました。
そうです、まさしく『国体は護持』されていたのです。
それが安倍晋三経団連に象徴的です。



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞(補足) ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

堀田善衛「上海にて」1959年 ちくま学芸文庫

国民党の実態も酷いものであったが、米国も劣らずエゴ丸出しで偽善者ぶっていた。国民党支配下の上海1945〜49、「米国は過剰生産で捨てる製品を洪水のように救援物資として運び込んで、上海の土着企業をことごとく倒産させた。それを中国人は“救済され過ぎて昇天した”と」

一方国民党、「戦後の国民党内では封建的地主勢力よりも、買弁的、官僚資質要素の方が優越していて、解放後の上海の労働者は悪夢のような地獄を見た」

これでは、蒋介石がいくら清廉であるとしても、国民党が支持されるはずも無かった。国民党はサイゴンから追い出された米国のように、上海から海に追い落とされて台湾に逃げるほかなかった。自業自得である。(しかし周恩来は、国民党は敵であるが、蒋介石には一定の尊敬の念があった)

そのとき日本は……上海で聞いた8.15天皇放送
天皇はなんと挨拶したか。負けたとも降伏したとも言わぬ。
『遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス』、という、嫌味な二重否定、
それっきりであった」

「その薄情さ加減、エゴイズム。放送が終わると、私は何という奴だ、何という挨拶だ、お前の言うことはそれっきりか、それで事が済むと思っているのか、という、怒りとも悲しみともなんともつかぬものに身がふるえた」

「弁解とか、戦争の正当化とか、通り一遍の詫び言などというのではなくて、正確な一言」を言わないから、戦争は永久に清算されず、人間同士の交わりも皮相なものが続くだろう。双方にとって非常な不幸である。(それが、今また、精神的不幸の度合いを増している)

「あれから14年。あの放送を聞いて怒りだしたという人には、会ったことがなかった」

※日本人は「社会主義的安定」を捨てて、「資本主義的不安定の面白さ」を選択させられたかに見える。得たものは、エコノミックアニマル化して得た巨額の在外資産。失ったものは、精神の荒廃。

(参考)終戦詔勅の口語訳
http://homepage1.nifty.com/tukahara/manshu/syusensyousyo.htm

『私は、深く世界の大勢と日本国の現状とを振返り、非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、ここに忠実かつ善良なあなたがた国民に申し伝える。

私は、日本国政府から米、英、中、ソの四国に対して、それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告するよう下命した。
そもそも日本国民の平穏無事を図って世界繁栄の喜びを共有することは、代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。先に米英二国に対して宣戦した理由も、本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。

ところが交戦はもう四年を経て、我が陸海将兵の勇敢な戦いも、我が多くの公職者の奮励努力も、我が一億国民の無私の尽力も、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転していないし、世界の大勢もまた我国に有利をもたらしていない。それどころか、敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して、しきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨澹たる被害がどこまで及ぶのか全く予測できないまでに至った。

なのにまだ戦争を継続するならば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも破滅しかねないであろう。このようなことでは、私は一体どうやって多くの愛すべき国民を守り、代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。これこそが、私が日本国政府に対し共同宣言を受諾(無条件降伏)するよう下命するに至った理由なのである。

私は、日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対しては遺憾の意を表せざるを得ない。日本国民であって前線で戦死した者、公務にて殉職した者、戦災に倒れた者、さらにはその遺族の気持ちに想いを寄せると、我が身を引き裂かれる思いである。また戦傷を負ったり、災禍を被って家財職業を失った人々の再起については、私が深く心を痛めているところである。

考えれば、今後日本国の受けるべき苦難はきっと並大抵のことではなかろう。あなたがた国民の本心も私はよく理解している。しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである。

私は、ここに国としての形を維持し得れば、善良なあなたがた国民の真心を拠所として、常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。もしだれかが感情の高ぶりからむやみやたらに事件を起したり、あるいは仲間を陥れたりして互いに時勢の成り行きを混乱させ、そのために進むべき正しい道を誤って世界の国々から信頼を失うようなことは、私が最も強く警戒するところである。

ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、誇るべき自国の不滅を確信し、責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れずその心を堅持し、誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。

あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。』
1945年8月15日 昭和天皇裕仁

………………【石垣りん詩集】………………

私はこのごろ不安な心で 滅びの仕度について、考える
貧しければ親族にも甘えかねた さみしい心が解けてゆく

私もくたぶれた時間を食べて 自分の糧にする
貧乏のネウチ 溜息のネウチ 野心を持たない人間のネウチが
どうして高値を呼ばないのか

そこぬけに善意の御方とうかがえば 善とは何でありましょう
あなたはどなたでいらっしゃいますか

精神の恥部はまるだしで 顔に化粧するご愛嬌
このへん、みんなカッパだから まあいいや

一円玉は 千円ほど人に苦労をかけず 一万円ほど罪深くもなく
はだかで健康な女達と一緒に お風呂などにはいっている

新年 と言ってみたところで それは昨日の今日なのだ
戦争の記憶が遠ざかるとき、戦争がまた 私たちに近づく
そうでなければ良い

苦労のつるに 苦労の実がなっただけ
 (だけどそんなこと 人にはいえない)
魚や 鶏や 獣は あんなにおいしいおいしい死にかたをする


……………………茨木のり子さんの詩……………………

【鄙ぶりの唄】
何故国歌など ものものしくうたう必要がありましょう
おおかたは侵略の血でよごれ 腹黒の過去を隠しもちながら
口を拭って起立して 直立不動でうたわなければならないか
聞かなければならないか 私は立たない 坐っています

疎開児童も】
佳きものへの復元力がないならば それは精神文化とも呼べず
もし 在るのなら 今どのあたりで寝ぼうけているのだろう

【倚りかからず】
もはや できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい

自分の耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 
倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ

【あの女(ひと)の棲む国】
ある年の晩秋
我が家を訪ねてくれたときは
荒れた庭の風情がいいと
ガラス戸越しに眺めながらひっそりと呟いた
落葉かさこそ掃きもせず……

日本語と韓国語ちゃんぽんで
過ぎこしかたをさまざまに語り
こちらのうしろめたさを救うかのように
あなたとはいい友達になれると言ってくれる…… 

【笑う能力】
「先生お元気ですか 我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました」

「ウエーターがうやうやしくデザートの説明」
洋梨のババロワでございます」
「なに用無しのババア?」


………………小説「動物農場」(オーウェル)………………

民主革命が成功し、独裁領主(自民と利権官僚)が追い出された。ところが、革命に貢献しなかった連中が汚い手を使って、革命に命捧げた優しい動物を粛清して、人間支配時代よりも腐った独裁政権を作った……オーウェルスターリン批判。だが、今の日本も、

独裁野田政権は不安定であった。あまりの独裁ぶりにおとなしい動物たちが反感を抱き始めたからだ。そこで独裁政権は追放した農場主(自民と利権官僚)を呼び戻して、革命に命をささげた貢献者小沢氏を逮捕せんとし、農場主に食肉として売り飛ばそうとした。

その後、強欲人間及び利権官僚と結託した野田独裁政権は、密告を奨励し、従わないもの達を分断し孤立させ、全ての挙動を逐一監視する社会システムを作って(小説「1984」オーウェル)……そしてどうなったか?…八尾呂図の神も、日本列島権力者の達のすざましい腐敗にに怒り原発を大爆発させ、

主役は、食肉用家畜豚……豚の名誉のために一言……豚は神経質なまでに潔癖症で清潔好きです。権力の野に放たれた強欲豚とは違います。腐臭にまみれた危険な原発を再稼働させるはずはありません。

ほんとの豚なら、利権維持だけの為に江戸時代の平均を遥かに上回る大増税を強行するはずはありません。国民支持が6%に激減したら、石原慎太郎に国民目暗ましをさせ、中台韓を激怒させた。野田は豚の風体をした、死神なのでしょう。


…………【言葉と戦車を見据えて(加藤周一)】…………

それ自体としても、他から見ても、とにかく堕落し、退廃し、機能を喪失し、殆ど思想界などと云うものは存在せざるに至った。

思想が現実を改造するどころか、解釈する能力さへも失ってゆく崩壊の過程を彩る奇怪にも浅薄な衣装‥‥日本主義は消極的には現実感覚の欠如であり、積極的には帝国主義政策の伴奏である。

現実感覚を喪失した政治家が空想的戦争を始めた如く、現実感覚を喪失した絶対弁証法は空想的論理を手当たり次第に展開する。「国家の哲学の急務」はその最も美しい花束であろう。

一時代、一社会、一階級からその中にある精神が孤立することは不可能である。経済の下部構造は無論観念の上部構造の全ては決定しないだろうが、少なくとも部分的には必ず制約する。荷風さへも、反時代的であることに依って、超時代的とはなり得なかった。

即ち未来の社会に積極的に参加する他はない。そしてそれは革命的であることに依り、ただ行為を通じてのみ可能である。観念的立場を放棄し、行為のために思索することに依ってのみ、人間精神は時代を超えるであろう。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥オーウェル評論集‥‥‥‥‥‥‥‥‥

【どんな不誠実な行為でもやってのける自己欺瞞を含む権力願望】
似非ナショナリストは忠誠心なしには生きてゆけない。その忠誠心は、その対象を簡単に変えることがある。対象は外国であっても差し支えがない。いや、インテリの場合は外国に変えてしまうことが多い。

何処に忠誠心を置くかを決め、次に自分の立場の根拠となる説明を探しにかかる。しかし、その根拠は強く見せたいとかの願望に基づいているから、星占師と同じである。それで、思想傾向が自分の気に入らない人に対して、くだらない人格の持ち主であると決め付けてしまう。

味方の不誠実な行為を非難しないだけでなく、耳にも入らないという、すばらしい特技を持っている。そして、都合の悪い過去は改変できるものだと信じている。要は、自分の属する組織が他の組織を圧倒しているという気持ちを味わいたいだけである。)


………………【れくいえむ】寺山修司………………

「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」(祖国喪失 寺山修司