緊急事態条項、安倍反語法、国会質問時間、ドゥテルテ来日、米大統領選露介入、トランプ支持率

(1) 緊急事態条項の恐ろしさ
(2) 安倍晋三の反語法
(3) 自民が国会質問時間の議席比率配分要求
(4) ドゥテルテ大統領来日「北朝鮮を説得できるのは日米韓だ」
(5) 中国と韓国の国交が正常化
(6) 米大統領選「ロシア介入」疑惑でトランプ元選対本部長起訴
(7) 米世論調査;トランプ支持率が最低記録更新

※1 ◆は参照報道;①〜はその要点で、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」です。敬称略。
※2 ❶〜や※で始まる文章は私見です。
※3 Web登録後も関連報道などを追記します。

(1) 「緊急事態条項」の恐ろしさ

安倍首相が真っ先に着手する「緊急事態条項」は9条廃止よりも恐ろしい;
・緊急事態の決定は安倍首相官邸の専権事項
憲法が規定する国民の諸権利と政府義務を停止できる (「公共の福祉」=安倍政権の戦争準備)
・首相が国会に諮ることなく法律を制定できる
・首相が国会を強制閉会でき、内閣不信任案も提出できなくなる、国会解散も不可能
・国民とその財産を、首相が戦争準備に、強制使用できる
・批判者や反対者を予防検束できる


(2) 安倍晋三の反語法

➊「あんたなんかきらい」=・・・
➋「100%アンダーコントロール」=「全く制御不能
➌「誠実に」=「お前らを制圧する」
・・・


(3) 自民が国会質問時間の議席比率配分要求

◆自民が国会質問時間増を要求 追及回避狙い 野党は反発(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171031/k00/00m/010/119000c
①自民方針「議席比率で質問時間を配分する」
②自民、公明、維新の3党で国会質問時間の80%を占有
➌希望も安部友軍とすれば、国会質問時間の90%を占有

◆野党の質問時間削減に枝野氏反発「とんでもない暴論」
枝野幸男‏認証済みアカウント @edanoyukio0531
議席数に従った質問時間の配分をという主張は、議院内閣制に対する無理解としか言いようがありません。法案等の提出前の事前審査で与党としての意見を反映させ、疑問点も解決しているから国会提出されるはずで、国会で与党にたくさん聞くことがあったら政府与党の不一致として問題です。

◆特別国会の会期、39日間で与野党合意(朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASKC135W7KC1UTFK006.html
①特別国会は12月9日まで
②首相所信表明演説や代表質問、予算委員会も会期中に実施
③自公は国家公務員給与法改正案などの成立を目指す
④野党の質問時間削減は「別な課題」と述べた。


(4) ドゥテルテ大統領来日「北朝鮮を説得できるのは日米韓だ」

◆Philippines' Duterte says to deal with Trump in 'most righteous way'(ロイター)
http://www.reuters.com/article/us-philippines-usa/philippines-duterte-says-to-deal-with-trump-in-most-righteous-way-idUSKBN1CY0OR?utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_content=59f643aa04d30112eb64ec42&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter
①フィリピンのドゥテルテ大統領が今日来日し安倍首相と会談する
②ドゥテルテ「今週マニラで拡大ASEAN首脳会議、トランプ大統領は躊躇していたが出席が決定
③米比会談もASEAN会議も、議題は朝鮮半島問題だ。

④私は米韓日と北朝鮮に提案する;
・米韓日と北朝鮮は振り上げた拳をs下げ、着席すべきだ
・そして、米韓日は「誰も金正恩さんを威嚇しない、戦争などまっぴらだ」と口をそろえて宣誓なさい
・そうすれば金正恩さんは核弾頭ミサイルの配備を抑制し、平和会議のテーブルに着席するだろう
ドゥテルテ大統領
「この私の方針を安倍氏に説明し、トランプ氏に対する最善の方法を相談する」。

◆「誰かが彼と話さなければいけない」
ドゥテルテ大統領金正恩氏を「日米韓こそが説得できる」(ハフポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/29/duterute_a_23260076/?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
◆フィリピン大統領来日「誰かが金正恩氏と話を…」(テレ朝)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000113355.html
ドゥテルテ大統領
「誰かが金正恩氏と話をしなければいけないのに、誰もやっていない」
北朝鮮の現在の体制を脅かさないと約束したうえで、関係国が落ち着いて協議すべきだ」
と日本に言う。

◆安倍首相、訪日したドゥテルテ大統領と会談;資金協力表明(TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3198223.html
①マニラ地下鉄建設協力1045億円
②首都圏バイパス道路建設94億円
③日本企業が多い地域の洪水対策160億円
ミンダナオ島マラウィ復興支援ーIS戦闘被害


(5) 中国と韓国の国交が正常化

◆China-South Korea ties on normal track(環球時報
http://www.globaltimes.cn/content/1072944.shtml?utm_content=buffer0708f&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer#.Wfk-6qfl_7I.twitter
①中国と韓国の国交が正常化され、以下の内容を含む共同宣言を中国と韓国の外交部が同時に公開した

②韓国は米軍が配備したTHAADの追加配備も許可しないし、
北朝鮮に対する抑止以外には使用させず、
中国の安全保障を一切害さないと約束する。
THAADの運用を含めて、中国と韓国の両軍は専用回線を使用し、常時報告しあう

③日米の軍事同盟に韓国は加わらない

◆[社説]韓中“THAAD雪溶け”、朝鮮半島平和定着の足掛かりに(ハンギョレ新聞)
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/28842.html
中韓和解共同声明
▽韓米日3国安保協力は軍事同盟に発展しない
▽THAADの追加配備はしない
▽米国のミサイル防御(MD)体系に参加しない

◆トランプ氏、非武装地帯の視察見送り 今月訪韓(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171101/k00/00e/030/222000c
①米韓両国政府内で「トランプ氏による視察は北朝鮮を過度に刺激する」との懸念が強まったため。


(6) 米大統領選「ロシア介入」疑惑でトランプ元選対本部長起訴

◆トランプ陣営元選対本部長らを起訴 ロシア疑惑めぐり(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASKBZ7768KBZUHBI025.html
①トランプ氏
「これはポール・マナフォートがトランプ選挙陣営に加わる何年も前のことだ」
「結託はない!」とロシア疑惑を否定

②起訴容疑;
ウクライナの親ロシア派元政権党のためにロビー活動を行い、数千万ドルの報酬を受け取り、国外の会社や銀行口座を通じ資金洗浄

ロシア疑惑の焦点:
▽ロシアのサイバー攻撃など、トランプ氏陣営と結託して大統領選に介入
▽トランプ氏による司法妨害(FBI長官解任など)

◆米国:トランプ陣営元選対本部長を起訴(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171031/k00/00m/030/118000c
①元選対部長マナフォートの容疑
・元ウクライナ大統領ヤヌコビッチから07〜12年に14億円以上を受けとった
プーチン政権に近い富豪デリパスカ氏に米欧政財界工作を提案し、報酬を得た

◆トランプ選対元議長らを起訴=ロシア疑惑で特別検察官−米(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017103001164&g=int
①起訴;マナフォート氏およびリック・ゲーツ氏
②容疑;20億円以上の資金洗浄、税法違反、偽証など12の罪
    大統領選と直接関係するものはない
③マナフォート氏;
昨年3月にトランプ陣営に加わり、トランプ氏の共和党候補者指名獲得に貢献したが、ウクライナの親ロシア派ヤヌコビッチ前大統領から14億円以上を受け取ったと報じられ、昨年8月に事実上解任された

④特別検察官の捜査;
・トランプ陣営が大統領選でロシア政府と共謀疑惑
・トランプ氏がFBI長官解任などにより捜査妨害

◆トランプ陣営の外交顧問が虚偽説明 ロシア側と接触(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171031/k00/00e/030/282000c
①モラー特別検察官
(トランプ陣営の外交顧問だった)ジョージ・パパドプロスは今年1月の連邦捜査局FBI)の聴取に、教授との接触が顧問就任以前と説明していたが、その後、偽証だったと認めた。

パパドプロス供述書
2016年3月にトランプ陣営の外交顧問に就任した後、
・ロシア政府とつながりがあると主張する「教授」と出会い、
・3月下旬にはロンドンで、プーチン大統領の親族というロシア人女性を紹介された
・教授からは、ロシア側が米大統領選のライバルだった民主党クリントン候補の「醜聞」を握っており、それが「数千通の電子メール」ということも知らされた
・トランプ陣営とロシア政府当局者は何度か面会し、やりとりした。

ロシア疑惑にメス トランプ選対元本部長ら起訴 元外交顧問証言、突破口に?(朝日)
http://www.asahi.com/articles/DA3S13207902.html
①マラー特別検察官が10月30日、トランプ陣営の選対本部長を務めた幹部ら3人の起訴を公表

②その数時間後、さらに大きな衝撃が走った
「ジョージ・パパドポロスとは誰だ?」 トランプ陣営の外交顧問を務めたパパドポロス氏の逮捕容疑などが公表されると、米CNNは驚きをもってこう報じた

③同氏はすでに7月に逮捕されており、司法取引で特別検察官に協力しており、ロシア政府高官とつながりがある人物やプーチン大統領の親類と紹介されたロシア女性やロシア外務省筋の男性らと頻繁に接触し、それを逐一トランプ陣営に報告していた

④司法取引に応じた同氏は大幅に減刑されるが、選挙対策本部長のマナフォート氏は最長で禁錮80年になる可能性があるという

⑤トランプ「ジョージという若い下級のボランティアのことは、ほとんど誰も知らない。既に嘘つきだと証明されている」

⑥WH報道官「パパドポロス氏の役割は極めて限られていたボランティアだ。陣営として公式な活動ではない。陣営の活動に何の関係もない」

⑦トランプ氏自身にも、大統領就任後にロシア疑惑捜査を指揮していたコミー前FBI長官を突然解任した司法妨害容疑で捜査が進められている

⑧マラー氏の特別捜査チームは、プリーバス前首席補佐官やスパイサー前報道官などに聴取を重ねており、ホワイトハウス内外から裏付けの証言を集めている。


(7) 米世論調査;トランプ支持率が最低記録更新

◆トランプ支持率が最低更新=WPとNBC世論調査(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017103000193&g=int
トランプ大統領;支持38%▼5ポイント低下し就任後最低、不支持58%
北朝鮮対応;支持34%、不支持51%
 WP「交渉を『時間の無駄』と断じ、軍を動員する強硬姿勢に米国民が不安」
③イラン核合意破棄;支持24%
医療保険制度;支持27%
⑤2018年中間選の期待政党;共和党41%、民主党48%と逆転
⑥調査期間;23〜26日

◆WP世論調査:危機的政治停滞の責任はトランプ大統領(毎日)
https://mainichi.jp/articles/20171030/k00/00e/030/147000c
①政治停滞;危険水準に達した71%
②停滞原因;トランプ大統領に85% 差別助長言動
③政治分裂:ベトナム戦争時より悪い70%
④停滞理由;政治とカネ96%

世論調査トランプ大統領支持率(孫崎享のつぶやき)
http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1356919
①米国国内(Gallup Daily);支持35%、不支持60%(10月261 – 28日)
②国際的世論調査(PEW);欧州主要国のトランプ支持率7〜17%