国後択捉のソ連占領を米軍が全面支援していた

※1 ◆は参照報道;①〜はその要点で、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」です。敬称略。
※2 ❶〜や※で始まる文章は私見です。
※3 Web登録後も関連報道などを追記します。

ソ連北方四島占領、米が援助 極秘に艦船貸与し訓練も(北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/154416
➀1945年8、9月に行われた旧ソ連軍による北方四島占領作戦に、米国が全面支援していたことを、根室振興局が米国とロシアの専門家による研究成果などを突き合わせて証明した

②45年5〜9月に、掃海艇55隻、上陸用舟艇30隻、護衛艦28隻など計145隻をソ連に無償貸与

③4〜8月にはソ連兵約1万2千人を米アラスカ州コールドベイの基地に集め、艦船やレーダーの習熟訓練。常時1500人の米軍スタッフがソ連兵を指導

④45年2月のヤルタ会談で、ソ連に日ソ不可侵条約を即時破棄させ、日本に参戦させる見返りとして、南サハリンと千島の返還を約束した米国は、北方4頭の無血占領を実現させるためにソ連軍を強力に支援した。正確には、米ソ合同軍事作戦「プロジェクト・フラ」であった

ヤルタ会談の密約はポツダム宣言8項(日本の領土)に明記されて、日本が無条件で受け入れないなら、広島長崎に続く原爆投下を行うと宣言し、大日本帝国は無条件降伏し、ミズーリ艦上でポツダム宣言を無条件で受け入れる降伏文書に署名した

ポツダム宣言8項
『「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルベク、又日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州、四国 及吾等(連合国)ノ決定スル諸小島ニ局限セラルベシ』

ポツダム宣言8項の意味:
・概ね百年間に日本が得た外国領土は全て返還
・古来からの日本領と称する島々のうち、日本領は北海道、本州、四国、九州の4島に極限する
・その他の付属小島(佐渡伊豆大島も淡路島も小豆島も佐渡対馬屋久島も奄美も沖縄も)をどの国に帰属させるかは連合国(米英蘭ソ中)が決定する
・日本にその要求権は無い

➑北方4島
・国後択捉は米国がソ連に与えたロシア領
・歯舞色丹は米国が千島列島外を考えており、ポツダム宣言8項「その他の付属小島」の帰属に属する
・すなわち、ロシアが領有を主張し米国が異議を唱えないならロシア領
・日本は一切領土主張できない

竹島
・韓国が領有を主張し、米中ロが異議を唱えないなら、韓国領で、日本は一切主張できない

尖閣
・中国が領有を主張し、米中ロが異議を唱えないなら、中国領となる
・日本は一切主張できない
・米国は尖閣の施政権を日本に移管したが、主権は日本に委譲しておらず、いまだに米国領有と法解釈
・だが、中国が主張し、米国は沖縄諸島の主権を返還したのだから、米国は尖閣の領有権も放棄と解釈可能
・米国が日本に施政権だけを返還したのは国際法違反。米国はこの追及されると、反論できない。