戦後最悪の日(60年安保を遥かに凌駕)

(1) 安保法案、参院でも採決強行
(2) 安倍晋三の「戦後レジームからの脱却」とは
(3)「中国脅威論」の虚と実 田岡俊二
(4) 日本国債格付「投資リスク」に下落

※敬称略 ◆は参照報道、①〜はその要点


………(1) 安保法案、参院でも採決強行………

参院特別委員会;速記録も議事録も無く、憲法違反の存在である元自衛官議員佐藤がぎゃあぎゃあ喚いて腕で与党議員に指図して採決したことにしてしまった。憲法違反の存在である元自衛官議員と、外交交渉嫌い戦争好きの官僚議員に征服された参院の一日だった。それはクーデター。

◆安保法案、参院委で可決=与党が採決強行−週内成立めぐり攻防緊迫化(時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2015091700654&utm_source=twitter&utm_medium=jijicom&utm_campaign=twitter
参院平和安全法制特別委員会で自民、公明、元気、次世代、改革の賛成多数?で可決された。与党は締めくくり質疑を行わずに採決強行。同日の参院本会議に緊急上程し、成立を図る方針だ。民主党など野党5党は内閣不信任決議案などを連発して成立を阻止する考えで、与野党の攻防は緊迫の度を増した。

◆安保法案、参院特別委で可決 採決強行、総括質疑無く(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH9K4K9VH9KULFA029.html
①与党が採決を強行した。与党は17日中の参院本会議で成立を目指すが、野党は反発を強め、国会前では市民による大規模な反対デモも続いている。

②野党が出した鴻池祥肇(よしただ)委員長の不信任動議を賛成少数で否決。その後、鴻池氏が委員長席に戻ったあとで、これまでの審議を締めくくる総括質疑を行わないまま、採決を強行した。

民主党、維新の党、共産党社民党生活の党と山本太郎となかまたちの野党5党は16日の党首会談で、与党が特別委での採決を強行した場合、内閣不信任決議案、問責決議案の提出を含め、あらゆる手段で法案成立を阻止することを確認している。

◆「憲法クーデター、独裁国家、言語道断」…野党批判(テレ朝)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000058958.html
社民党福島みずほ前党首「あり得ないですよ。憲法クーデターだ。安倍総理がパッと入ってパッといなくなっていったい何をやっているんだ。自由や民主主義がこんな形で手続き上も踏みにじられるということに強く抗議をしていきたい」

民主党蓮舫代表代行「自民党が国民を見ないで安倍総理しか見ていない。憲法は国民のためのものです。きょうの自民党の議員の強行採決、採決も無効。安倍総理のために何でもやるという独裁国家の様相だ」

③維新・松野頼久代表「いきなりの採決は言語道断。全く今までの約束と違う。締めくくり的質疑を2時間やって、総理も出席していろんな答弁を整理して、それから採決の約束を反故にした。なぜかいきなり委員長解任決議案の処理が終わった瞬間に採決ということですから、これはとんでもない話だ」

◆安保関連法案が特別委で可決、国会前デモから怒りの声(TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2591678.html
①可決という一報が入ったものの、こちら、まだまだ多くの方が集まりつつある段階で、雨具などを身につけた皆さんが、雨に濡れながらも「反対だ」と声を上げ続けているところです。

②大阪から来たというある女性「可決の瞬間には、とにかく怒りしかなかった。しかし、いくら可決されたとはいえ、民主主義というのはあきらめないものだ」、「自分は大阪に今夜戻るけれども、その帰る直前の時間まで、ここでひたすら声を上げ続けたい」。

◆国会前に新たにデモ隊など到着、81歳女性も(TBS)(17日18:58)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2591743.html
①道路沿いにたくさんの警官が整列する国会議事堂前です。つい先ほど、新しいデモ隊が到着しました。比較的若い世代が目立つデモ隊でして、太鼓などに合わせて皆さん、一様に大きな声を上げています。このデモ隊が到着した瞬間に、一気にこちらの国会前の熱気が上がったような印象があります。

②さらに、カートを押した81歳の高齢女性まで到着された。「自分は戦争を知っている世代だ、皆さん1人1人が同じ気持ちでこの国会前にやってきた。本当に思いは切実。そういった国民の声、1人1人が本当に国会の中に届いているのか、ぜひこの声、1つ1つにきちんと耳を傾けてもらいたい。

◆国会前、なお抗議 石田純一さん「戦争は文化ではない」(朝日) 2015年9月17日21時13分http://www.asahi.com/articles/ASH9K4SMMH9KUTIL02D.html
①国会前では午後4時半過ぎ、採決の結果が伝わると、「強行採決、徹底弾劾」のコールが響いた。

明治大学「オール明治の会」の黒田兼一経営学部教授「国民の声を聞かないままの強行採決。ルール無視だ」。同会には教職員や学生、OB千人以上が集まった。

③参加者は主催者発表で3万人。夕方には歩道がすし詰め状態。午後6時半に抗議集会が始まり、間もなく車道が開放された。

④壇上では創価学会員の中年男性「戦争法案を進める公明党をなぜ応援しないといけないのか。学会員はだまされた」。

⑤俳優の石田純一さん「戦争は文化ではありません。誇るべき平和を戦後100年に続けていこう」

樋口陽一東京大学名誉教授「めちゃくちゃな法案をめちゃくちゃな形で進めようとしている。憲法だけでなく、日本社会の骨組みが危ない」

⑦作家の落合恵子さん「民主主義は抵抗し続けることで前に進む。市民の力を見せてやろう」

⑧脳性まひで電動車いすに乗って参加した東京都町田市の平野貴史さん(51)は、傘をさせず、全身ずぶぬれ。「首相は『丁寧に説明する』と言うが、説明になっていない。社会保障も同様に切り捨てられる。諦めずに声をあげないと」

⑨一方、法案賛成の団体は首相官邸前で約350人(主催者発表)がアピール行動。参加者の一人「中国が軍事費を増やしているのに目をそらし、平和な世の中を作れるのか」

⑩札幌市の大通公園では17日夜、抗議集会に1800人(主催者発表)。更科大輔さん(28)「これだけのデモが起きているのに、政府は国民をなめている」。盛岡市水戸市でも抗議集会が開かれた。

◆ツイートラインから
RT MediaCafe ‏@OurPlanetTV18時15分 国会正門前。怒りの人びとでいっぱいです。

RT 志葉玲 ‏@reishiva 今日は3万人。by総がかり行動。今夜は議員面会所で徹夜行動だって。すごいな。

RT 京都デモ始まった、すごい人数。

RT 安全保障関連法案に反対する学者の会 ‏@anpogakusya 今日「学者の会」からスピーチをされた内田 樹さんも加わって、樋口陽一さん、廣渡清吾さんの3人。 SEALDsと一緒に「憲法守れ!」「強行やめろ!」「安倍はやめろ!」のコール。

RT 俳優の石田純一さんの演説「米国は同盟国だが、中近東まで行って助ける意味はあるのか。そんなに米国に媚を売りたいか。戦争をしない国を、今後100年でも続けていこう!。戦争は文化ではありません‼︎戦後70年、80年、90年、100年と続けていこうではありませんか!」

RT 日本の言論の自由が危ない。13人が逮捕された国会前で昨夜、田中龍作氏は警官に突き飛ばされ、岩上安身氏は脚を負傷、おしどりマコさんも撮影機材を壊されそうになった。警察が過激派だけでなくジャーナリストをも弾圧の対象としているのは明白だ。

RT 安井美沙子(民主党参議院議員)認証済みアカウント ‏@nekoyasui 安保法案強行採決阻止のため、今朝4時までの9時間、断続的に平和安全特理事会の前に立っていた。最初に委員長・理事らが委員会室に向かおうとした際、最前線にいた私に向かい、ヒゲの隊長こと、佐藤正久筆頭理事は私の目を真っ正面から睨み付け、ゲンコツで私の右胸と脇の境目にグリグリと押し込んだ

RT ヒゲ佐藤。まぁ、こんな卑怯者が現役自衛官でない事だけがせめてもの救いだ。

RT 小池晃認証済みアカウント ‏@koike_akira 本日の参議院特別委の速記録が出ました。まったく聴取不能で、何をやったのかわかりません。自民党の説明では、採決動議、法案二本、付帯決議、委員会報告の5回採決したと言うのですが、そのような記録なし。まったく無法、無効です。

RT 委員長が着席した直後に元巨人軍選手など屈強な若手の自民党議員がスクラムを組み、鴻池委員長を囲んだ。あとは、何をやったか、何一つわからない。論戦で破綻した自民党は、最後は暴力に訴えた。許せない。絶対に許さない。

RT 女性大学生「この法律の内容も、審議の進め方も、おかしい。民主主義は死んだ」・・・これが多くの人に共通する感想

◆合言葉は「賛成議員を落選させよう」(毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20150917k0000e040177000c.html
①来年の参院選をにらみ、抗議のうねりが「落選運動」へと発展する可能性が出てきた。

②国会前。「テレビでビートたけしさんが『選挙で呼びかけをした方がいい』と言っていた。じゃあさせてもらいましょう」。学生たちでつくるSEALDsの中心メンバー、奥田愛基)さんがひと呼吸置いて、声を張り上げた。「賛成議員を落選させよう」。参加者たちが鳴り物を打ち鳴らしながら大声で唱和する。

③16日、国会前で与党の参院議員の顔写真を並べ、落選を呼びかける人がいた。ネット上では、法案が7月に衆院を通過したころから言及が増え始めた。「落選運動の準備しとこっと」「地元議員に非応援メッセージを送ろう」

◆Japan Military Bills Provoke Scuffling in Parliament(NYT)
日本の戦争法案で議会乱闘(佐藤のパンチ写真付)
http://www.nytimes.com/2015/09/18/world/asia/japan-military-bills-provoke-scuffling-in-parliament.html

◆Scuffles as Japan security bill approved by committee(BBC
日本の戦争法案は乱闘のなかで承認された(VTR)
http://www.bbc.com/news/world-asia-34275968?ocid=socialflow_twitter
自民党議員で獰猛そうなのが佐藤隊長を警護しようとしたが、野党が殺到し乱闘に。山本太郎議員がプラカード「自民党が死んだ日」

②この戦争法案は日本の平和憲法を捨て去る歴史の転機になると、日本国民のほとんどが反対している。今回の採決強行は安倍首相に対する信用か損なうだろう。憲法学者のほとんどが違憲と言い、歴代の法制局長も違憲、安倍側が根拠とした最高裁判決も無関係な判決文だと担当判事が述べるほどだ。

③デモは連日数万人で、「戦争反対、誰の子供もころさせない。安倍を倒せ」と叫ぶ。平日の真夜中の雨中でも人は減らない。

◆Fight breaks out in Japanese parliament over vote on whether to abandon 70 years of pacifism (Daily Mail)
70年続いた平和国家を捨て去る戦争法案を巡って乱闘発生(佐藤隊長のパンチ写真付)
http://dailym.ai/1F45GRr ツイート「日本の平和主義万歳!」「これこそデモクラシーの手本だ」

◆Japan Lawmakers Scuffle Over Military Bill (AP)
日本国会で乱闘、戦争法案を巡って(VTR付)
https://www.youtube.com/watch?v=iaolzPUGhZc
コメント「はは、これじゃあ日本は戦争に参加して、尻拭いもできんわ」「日本は70年間平和国家だった。しかし今回は、不幸なことに、歴史を繰り返すだろう」

◆Japanese politicians brawl in parliament over bill to allow troops to fight abroad(ガーディアン)
日本が海外で戦争をする法律で大混乱
http://gu.com/p/4cf3c/stw
①何週間も毎日何万人もが国会前で抗議し、それが拡大の一途。老いも若きも子供を育てる女性も抗議『殺さない、殺されない!』

憲法9条は戦争する能力のある戦力の保持を明確に禁止している。(現在の自衛隊憲法違反である)

③ところが安倍晋三憲法を蹂躙して無効化する法律を衆院で強制可決し、今参院でも混乱の極致に達している。

④安倍はこの法案を通過させ、戦後禁止されて来た海外での戦争を始めたいのだ。国民の8割が反対しようとお構いなし。それが安倍の政治屋目的だ。恐ろしい国に戻った日本(ガーディアン)

◆警官隊8000人で制圧…安倍官邸「強行目前」の異常なデモ潰し(日刊ゲンダイ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/164149
①警官が鉄製警棒を振り回し、参加者を歩道に押し込んで“制圧”。この暴力的な対応に参加者たちは激怒。「安倍ヤメロ!」の大合唱が警官隊の声をかき消した

② (全国紙記者)「1カ月前の『戦争法案反対』が、最近は『安倍は退陣』『安倍を倒そう』に代わった。今や『倒閣デモ』に変容したのだ。昨日も『安倍ヤメロ』のコールが響き渡った」

③「安倍官邸は、野党もメディアも無力だとバカにしています。でも、若者たちを中心とした反対デモだけは極端に恐れている。もし、安保法案の成立がシルバーウイークにズレ込んだら、連休中も抗議活動は続き、さらに大きくなるでしょう」(全国紙記者)

④しかし、この日の集会でも、過剰警備の圧力が強まるほど参加者らは熱を帯び、「警察は帰れ!」の声がそこかしこで

⑤集会に参加した政治学者の五十嵐仁氏「過剰警備は国民の怒りの火に油を注ぐ。大勢の警官が参加者に圧力をかける様子は、ネット拡散している。さらにデモは拡大していくでしょう」

◆有田議員が激怒! 警視庁「過剰警備」改善申し入れを門前払い(日刊ゲンダイ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/164150
①「官邸前見守り弁護団」として活動している有田議員がきのう午後、国会前の車道開放を求める要望書を持って同僚議員と3人で警視庁を訪れた。

②ところが、受付脇の控室で長時間待たされ、警官が書面を受け取っただけで、国民の代表者である国会議員を“門前払い”した。

③有田議員「国家公安委員長の問責決議に値する行為。国民の声を聞こうとしない安倍政権そのもの」警視庁の過剰警備について国会に担当者を呼び、徹底抗議する方針


………(2) 安倍晋三の「戦後レジームからの脱却」とは………

安倍晋三の「戦後レジームからの脱却」は8月4日安倍個人談話の骨格である; ①「戦後レジーム」とは「ポツダム宣言体制」である。日本を無条件降伏させた連合国がポツダム宣言の履行を条件に降伏を許可し、日本帝国が受け入れた戦後体制である。その骨子と安倍の造反とは・・・

ポツダム宣言8項前段「「カイロ」宣言の履行」。カイロ宣言4項「 WWⅠ開始以降に日本が奪取か占領した太平洋の全島嶼の剥奪。満洲・台湾・澎湖島のような、日本国が清国人より盗取した一切の地域を中華民国に返還。また、暴力と貧慾によって略取したすべての地域から、日本を駆逐」
⇒安倍の全否定;「WWⅡは欧米列強の植民地主義の犠牲者たるアジア人民を解放する崇高な戦いだ。アジア各国から感謝されている」「台湾や朝鮮半島の割譲は勝者の威嚇にまけただけだ」(太平洋の全島嶼(含む尖閣など)の割譲受諾は無視)

ポツダム宣言8項後段;「 日本国の主権は本州、北海道、九州及四国並に「連合国が決定する諸小島」に局限」=首記4島に日本主権は限定。付属諸小島(南千島、利尻、佐渡、伊豆諸島、瀬戸内の島々、壱岐対馬、五島、屋久島、種子島奄美、沖縄等)の主権を日本から剥奪し、帰属は連合国にのみ決定権)
⇒安倍の半否定:➊諸小島の主権は古来から日本のものだ。米国の要求には従うが、中露韓の要求は拒否する(南千島竹島(独島)、尖閣(釣魚)は日本領だ、➋日本が領有した南中国海の南沙諸島は日本がフィリピンとベトナムに割譲したもので、断じて中国領ではない

ポツダム宣言10項前段「連合国は、連合国の俘虜を虐待した者を含む一切の戦争犯罪人は厳重に処罰する」(極東軍事裁判の実施)
⇒安倍の全面否定;東京裁判は勝者による身勝手で非道理的な一方的な裁きだ。国際法上も手続きの瑕疵があり、裁判は無効である。欧米の植民地で苦しんでいたアジア人民を八紘一宇で救済したことは犠牲を顧みない崇高なものなのだ。まして岸信介A級戦犯容疑で拘束したのはとてつもない冤罪である。

ポツダム宣言10項後段「 日本政府は国民の民主主義的傾向を復活させ強化するための一切の障礙を除去しなければならない」
⇒安倍の全否定;靖国は戦争神社ではない。アジアの人民を植民地主義の魔の手から救うために尊い命をもなげうって戦った崇高な魂のレクイエムである。それは日本の全ての子供と若者に教育され、もって「美しい日本」を再興さすという使命を私安倍は心に秘めてそれをライフワークにしているのだ。


………(3)「中国脅威論」の虚と実 田岡俊二………

◆「中国脅威論」の虚と実 田岡俊二(週刊金曜日2015年8月28日P24)
①南中国海の南沙諸島は1898年のスペインが米国にフィリピンを割譲したパリ条約の範囲外でフィリピン領土ではない。

②1938年に日本帝国が領有宣言し、1945年のポツダム宣言受諾で日本は放棄し、領有権は連合国(米英蘭豪と中露)の決定事項になった。

南沙諸島で島と言えるのは12島だが、フィリピンが5島、ベトナムが5島、台湾が1島、マレーシアが1島を占拠し、各国は飛行場を建設した。ポツダム宣言8項で日本から取り上げた12島の領有権を米国など主張しなかったが、連合国の中国が主張したので自動的に中国領とも国際法上は言える。

④出遅れた中国は岩礁しか確保できず、やむなく埋め立てで滑走路を建設している。

⑤米国が騒ぐのは、水深の深い南中国海に中国のミサイル原潜が終結しているからだ。潜ったまま米国本土を攻撃できるから、米海軍は中国原潜を追い回し紛争を起こす。海南島の22キロまで接近しているのだ。

⑥だが、米中共に経済関係の融合は分解不可能であり、強行すれば両国ともに致命的な打撃。故に、実際には水面下で握手を繰り返している。中国海軍の戦力はまだ米軍の総力に対抗するにはほど遠い。(第七艦隊となら、やがて互角)

⑦日本の「中国脅威論」は南中国海をEU、中東、ASEANとの貿易船が通過するから「存立危機事態」を起こすと騒ぐが、インドネシアのバリ島東ロンボク海峡を抜け、フィリピンの東沿岸を通れば済むことだ。中東航路でも10%遠回りするだけで実害は無い


………(4) 日本国債格付「投資リスク」に下落………

◆S&P、日本国債1段階格下げ「経済好転の可能性低い」(朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASH9J6QSFH9JULFA03T.html
◆日本国債:中国下回る S&P格下げ、財政悪化を懸念(毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20150917k0000m020127000c.html
①今回の格下げで、日本国債アイルランドイスラエルなどと同じ格付けとなり、景気の減速感が強まっている中国(AAマイナス)よりも下になった。

②日本の財政状況は極めて脆弱。アベノミクスが経済を今後2〜3年で国債の信用力を好転させるまでに改善する可能性は低い。
・2011年度から14年度の間に、日本の国民1人当たりの平均所得が減少した
・デフレから脱却できずにいる
・1100兆円という巨額の財政赤字(政府保証地方債除く)
・財政状況は先進国で最悪水準
・消費税率を8%に引き上げたが、高齢化で社会保障費が膨らみ、さらに財政が悪化する

③緩やかな経済成長と安定した物価水準で借金残高の増加ペースが減速し、いずれは安定する可能性はある。ただし、この想定を上回って借金が膨らめば「再度格下げ」 ・・・軍事費大幅増加、原発輸出、新幹線輸出や中国牽制の外国援助を止めないなら再度格下げされ、ジャンクに近づく

④米ムーディーズと欧米系フィッチは格下済みで、主要3社が全て日本国債を格下げ。海外からお金を借りる金融機関や商社などは高い金利