安倍内閣支持率急落、不支持が支持を逆転し、その差を開けた

※敬称略 ◆は参照報道、①〜はその要点

安倍内閣支持率を更に下落させる要素しか見当たらない。安倍政権の傲慢さと腐臭、子供を戦場に狩り出す安保法案に若者と女性の怒り、川内原発再稼働、介護サービス個人負担倍増で年金生活破綻、安倍談話で中韓激怒、TPPで農業医療破壊、9月安倍訪中で右翼支持喪失、9月末参院採決強行•••

現在は、安倍内閣支持率36%•自民支持率30%だが、内閣支持率が30%になると安倍内閣は崩壊。自民の支持率が25%になるからだ。投票率も15%上がり、野党に投票される。野党が選挙協力を完成させれば、与野党再逆転どころか野党が議席の6〜7割を得るだろう。

9月の自民総裁選は荒れるだろうが支持率を回復させるリベラル候補者は見当たらない。解散すれば惨敗。創価支持者も割れている。結局安倍は、全ての政策を捨て、宮沢内閣時代に戻し、解散せず耐えるほかない。来年の参院選はそれでも惨敗し。衆参逆転国会に戻る。

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1週間前の7月11(土)-12(日)に続いて、毎日と共同が7月17(金)-18(土)にも、朝日も18(土)-19(日)にも緊急世論調査

安倍政権が衆院強行採決し、支持率低下を阻止しようと、➊若手勉強会での報道弾圧を批判し➋新国立競技場の白紙撤回を緊急表明したが、内閣支持率はこの一週間で10%近く急落し35〜37%、不支持が支持を逆転しただけでなく51〜52%と、その差が大きく開いた。

安倍内閣支持率•••毎日共同ともにこの一週間だけでも不支持が8%増え、支持が7%減った。
毎日;不支持51%、支持35%
共同;不支持52%、支持37%
朝日;不支持51%、支持37%

政党支持率•••共同では共産が躍進し維新を抜いた。公明は3%に減少し、社民と生活の合計と並んだ。
毎日;無党派39% 自民28% 民主10% 維新6% 共産5% 公明4%
共同;無党派39% 自民32% 民主11% 共産7% 維新4% 公明3% 社民2% 生活1%
朝日;無党派41% 自民31% 民主9% 共産4% 公明4% 維新3% 社民1%

安保法制違憲•••共同57% 朝日74% 合憲の2〜3倍
安保法制反対•••毎日62% 朝日57% 賛成の2〜3倍
戦争に巻き込まれる•••毎日64% 朝日79%
政府と与党の説明不十分•••毎日82% 共同83% 朝日72%

安倍らが改憲達成の手段と目論んだ18歳への投票権拡大は、全く逆効果になった。抗議集会には若者や女性が多数参加し、「戦争に巻き込む安倍政権打倒」と抗議しだしたからだ。

固定電話での世論調査に若者は除外されている。実際の安倍内閣不支持は60%を超えたと思われる。
安倍内閣支持層が不支持に鞍替えしている。不支持と支持の増減率が等しいからである。
固定電話調査にもかかわらず、公明支持が3〜4%と6位に転落した。創価信者が割れている。

「安保法案」の本質を政府は隠している。それに対する質問には横柄な態度だけで何も答えない。「新国立競技場」の巨大利権体質とその腐敗も安倍極右政権の体質そのものであり、安倍が森以下を刑事告発でもしない限り地に落ちた信用は回復しない。

自民ベテラン議員にも「政権の傲慢性」を懸念する声が表面化。『法案が理解されないのは国民や憲法学者が悪い』と聞こえる言い方で、感じが悪く、支持率を下げていると。しかし、公明幹部は「新国立の見直しで持ちこたえたのが救い」と反省の色なし。

今後、政権に支持率上昇につながる要素も見当たらない。
•8月には九州電力川内原発が再稼働、相次ぐ再稼働認可
・8月から介護保険サービス個人負担率が2倍になる
•戦後70年の「安倍談話」も、内容次第では国内外の批判を招く
・TPPも進展させれば支持率低下
•9月首相訪中計画は「両刃の剣。首相を支持する『右』が反発」
参院審議では、野党は衆院以上に厳しい姿勢で臨み、与党は再び採決強行を強いられる

政権幹部の一人「支持率の下落が続けば、党内が『誰でもいいから反安倍だ』となってもおかしくない。変な感じになってきた」

野党は勢いづく。
民主党枝野幸男幹事長「国民の『(安保関連)法案を止めてほしい』という強いうねり」
・維新の松野頼久代表「弱っている安倍政権を野党が倒す」

◆毎日世論調査7月17(金)-18(土):内閣支持率急落逆転 不支持51%、支持35%(毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20150719k0000m010093000c.html
安倍内閣支持率•••発足時の70%から半減し35%。不支持も14%から51%に激増、逆転
②安保法案反対•••62%に達し、賛成27%の3倍に達する勢い
③「戦争に巻き込まれる」が64%もの高率、一方「抑止力になる」は28%しかなかった
衆院強行採決は68%が問題視、問題なしは24%しかなかった
⑤政府と与党の説明•••不十分が82%に達し、「隠している」との感想が多数
参院審議での野党•••法案撤回要求38%、法案修正要求32%、審議協力20%
政党支持率•••無党派39% 自民28% 民主10% 維新6% 共産5% 公明4%

共同通信世論調査7月17(金)-18(土):47→37% 内閣支持率 急落 不支持が逆転、51%
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015071902000108.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
安倍内閣支持率•••発足時の73%から半減し37%。不支持も17%から52%に激増、逆転
②安保法案の合憲性•••違憲57%に達し、合憲24%の3倍に達する勢い
衆院強行採決は73%が問題視、問題なしは21%しかなかった
④政府と与党の説明•••不十分が83%に達し、「隠している」との感想が多数
自民党議員勉強会での報道機関威圧発言•••不適切84%、適切9%と10倍差
政党支持率•••無党派39% 自民32% 民主11% 維新4% 共産7% 公明3%、社民2%、生活1%

朝日新聞緊急世論調査7月18(土)-19(日):安保法案の進め方、支持層でも疑問視
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11869583.html?ref=pcviewpage
安倍内閣支持率•••37%。不支持51%に激増、逆転
②安保法案反対•••57%に達し、賛成29%の2倍以上に達する勢い
③「戦争に巻き込まれる」が79%もの高率、一方「高まらない」は13%しかなかった
④日本を攻撃しにくくする抑止効果•••高まらない42%、高まる35%
衆院強行採決は69%が問題視、問題なしは17%しかなかった
⑥政府と与党の説明•••不十分が72%に達し、「隠している」との感想が多数、十分は13%
参院審議での野党•••評価する21%、評価しない55%
憲法改正せず解釈改憲する手法•••違憲74%、違憲でない10%
政党支持率•••無党派41% 自民31% 民主9% 共産4% 公明4% 維新3% 社民1%
⑩新国立競技場白紙撤回•••評価74%、評価しない14%
◆新国立撤回しても逆風 不支持増、政権危機感(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11869585.html?iref=comtop_pickup_01


………以下の報道は1週間前の世論調査………

◆朝日世論調査7月11(土)-12(日):内閣支持と不支持が逆転
http://digital.asahi.com/articles/ASH7F3FZDH7FUZPS001.html?iref=comtop_pickup_01
安倍内閣「不支持」42%、「支持」39%と逆転、不支持率が先月より5%増加
②安保法案「反対」56%、「賛成」26%と、ダブルスコアを超えた
③安保法案「違憲」48%、「合憲」24%と、これもダブルスコア
自民党議員勉強会での報道機関威圧発言に首相が国会で陳謝したが、同党の印象が「よくなった」は2%しか無かった。98%が自民党に嫌悪感(「悪くなった」34%と、「変わらない」57%)
⑤五輪国立競技場2520億円「建設反対」71%、「賛成」18%と、4倍差に達した
⑥景気回復「実感なし」74%、「実感あり」19%と、4倍差に達した

◆安保法案、国民支持広がらず 各社調査で「反対」目立つ(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH7B4S8YH7BUZPS001.html?iref=comtop_6_01
①共同:「反対」59%、「賛成」28%
②毎日:「反対」58%、「賛成」29%
③日経:「反対」57%、「賛成」25%
④朝日:「反対」56%、「賛成」26%

⑤読売:「反対」50%、「賛成」36%
⑥産経:「反対」43%、「賛成」49%
NHK:「反対」30%、「賛成」32%

・共同、毎日、日経、朝日からは、安保法制反対が賛成の2倍以上に達する。
・日経読者層は保守的だが、中国との経済関係悪化とテロ対象になる懸念が前面にでている。
・朝日は元政治部長が社長になり紙面が産経化したにもかかわらず、読者はリベラルを維持。

・読売すら反対が賛成を大きく引き離したことは、強行採決内閣支持率が下落すると予期させる。
・産経も東西の読者が割れたと思わせる、産経にとって最悪の結果。
NHK報道を見る層は右翼だけになり、産経読者を右翼度において上回った。