バンドン会議の習近平、中国とパキスタンは運命共同体

22日にジャカルタで開幕したアジア・アフリカ会議バンドン会議)、ジョコ議長とムガベ議長の開会宣言後、習近平主席が基調報告。その中で習主席はアジア・アフリカは貧富の差や不平等問題を解決しながら経済発展できる。但し、それには運命共同体的な連帯感と責任感が不可欠と言った。

それは中国が提唱している『一帯一路』シルクロードであり、まずパキスタンと新疆間の経済回廊から建設に着手することが決まった。『一帯一路』は現存する経済体制や伝統的生活を破壊しない。それらを温存しながら新しい経済ベルトで接続し、新しい経済チャンスを創造するのである。

また、その資金は中国を含めて世界57カ国から提供され、無数のプロジェクトに迅速に融資され、IMFやADBのような「人権問題や環境問題」といった無理難題に政治利用させることは絶対になく、その点は既存の世界金融機関の運営にも参画した反省を踏まえている、と示唆する発言をしている。

習主席はバンドン会議直前にパキスタンを訪問し、55の政府間協定や契約に署名。全てパキスタンのグワダル港(ペルシャ湾の出口ホルムズ海峡に近い)と新疆のカシュガルを結ぶ港湾・道路・鉄道・天然ガスパイプライン・水力発電所・工業団地からなる中パ経済ベルトの建設契約。総額は5.2兆円。

習主席がパキスタンの大学で講演した内容は直接的な表現で、中国が『一帯一路』経済ベルト計画を纏めた動機として(1)経済格差是正、(2)貧困撲滅、(3)既存経済体と伝統的生活基盤の温存、(4)新経済チャンス創設などを挙げている。

そして、AIIBとシルクロード基金を創設した動機は、世界銀行IMFが「市場開放」と「規制撤廃」を融資の条件に、被融資国の経済基盤を破壊し、伝統的生活を維持困難に陥らせたこと、その原因は米国の拒否権にあること、またアジア開発銀行は「人権や環境」で政治介入する弊害を挙げた。

バンドン会議で習主席は、AIIBは世界銀行IMFアジア開発銀行など国際金融機関に対する補助的役割と言う。それは随分とへりくだった言い方である。AIIBの設立を余儀なくさせた原因はIMFアジア開発銀行側にあるからだ。

これらの国際金融機関が米国の拒否権行使だけでなく、日米によって「人権や環境保護」問題を理由にして政治利用され、また被融資国の伝統産業を根こそぎにする要求をしてきた反動によってAIIBとシルクロード基金それにBRICS銀行とBEICS基金が作られたことを忘れてはならない。

習近平主席は何度も述べている『AIIBは世銀やIMFの補助的役割である。しかしIMFやADBのように、絶対に「政治的要求」を被融資国に突き付けることは無い。また全ての参加国は平等であり、米国のように拒否権を持つ国は、中国を含めて存在しない』・・・これこそがAIIB創立の理由なのだ。

バンドン会議習近平は、パキスタンのシャリフ首相に続いて、インドネシアのジョコ大統領、ミャンマーテイン・セイン大統領、カンボジアのフンセン首相、イランのロウハニ大統領と会談し、『一帯一路』シルクロード建設の促進で合意している。

『一帯一路』はパキスタンと中国を結ぶ経済回廊の建設から始まるが、それに続く国はインドネシアと予想されている。既に、多数のインフラ建設プロジェクトが共同企画段階にあると言われている。インドネシアの工業団地に中国企業が進出し始めている・・・

日米はAIIBの非健全性を声高に言い、『一帯一路』建設に必要な資金の95%は民間銀行の融資や投資機関の投資であり、AIIBが高い格付けに失敗すれば『一帯一路』は離陸できないと煽っている。しかし、AIIB臨時事務局長はアジア開発銀行の元副総裁であり国際金融業務の経験豊富で交際も全世界的である。もともとシンガポール金融がAIIB設立に参与し、香港金融も内部にある。そこにロンドンのシティ金融が参与すれば、人材に事欠くことは無く、国際標準の運営がされるだろう。

AIIBの設立当初では十分な預金を集められないかもしれないが、中国政府は300兆円を超える外貨準備を使い、中国の巨大な銀行にも100兆円を超える投資を表明させている。それで「一帯一路」の建設は離陸するだろう。

なによりも、世界銀行IMFアジア開発銀行ADBによる「市場開放」「規制撤廃」「政府財政規律」と「人権問題」に「環境問題」といった道具立てで締上げられてきた被融資国の労苦から解放され、少なくともほっとし、中国が作ったシルクロード基金がチャレンジを促すだろう。

マレーシアのマハテール氏が回顧しているが、アジア各国の通貨危機時にIMFの毒牙に懲り、日本がアジア基金の設立を呼び掛けたが、米国によってその設立を拒否された痛恨事が、今中国によって再建されたのである。

日米からのAIIBに対する「懸念」とは、世銀やIMFやADBを政治的に利用し、アジアを日米の意のままに操ろうとしてきた体制が崩れ去る心配の裏返しー自分たちがして来たことを中国もするに違いないという意識である。中国はそんな裏側を熟知しているし、ASEAN各国は皆その被害者なのだ。


(参照報道)
※①〜は報道の抜書要点です。
◆習主席、バンドン会議60周年記念首脳会議で重要談話(CRI北京放送)
http://japanese.cri.cn/881/2015/04/22/161s235478.htm
午前9時頃、ジャカルタコンベンションセンターに到着した習近平主席は、出迎えのインドネシアのジョコ大統領と握手し、あいさつを交わしました。90以上のアジア、アフリカ諸国の首脳や国際機構の責任者が会議に出席するため集まりました。
【習主席】
①アジアとアフリカ諸国は安危を共にし、互いに見守り助け合い、チャンスをつかんで共に試練に立ち向かい、良き友人、パートナー、兄弟としての絆を強めていく。
②多くの発展途上国はいずれも発展の加速化、国民生活の改善という共通の使命を持っている。一丸となって暖を取り、支え合いながら前進していく必要がある。インドネシア側の「アジアアフリカセンター」の設立という提案を中国は支持する。
③先進国は、発展援助に関する公的な約束を守り、さらに、「政治的条件をつけない」ことを前提に、発展途上国に対する支持の度合いを強め、より平等で均衡の取れた新型グローバルパートナーシップを作り、南北の格差の縮小に努めていく必要がある。
④国交を樹立している後発開発途上国に対しては年内に税目対象製品の97%にゼロ関税を適用する。
発展途上国に対しては引き続き「政治条件をつけない援助」を提供していく
⑥中国は関連各国と共に『一帯一路』(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)の構築を推し進め、アジアインフラ投資銀行(AIIB)を共に設立させ、シルクロード基金の役割を生かしていく。
【ジョコ大統領】
①昨今の国際社会では、「不公平、不平等」の現象が依然として際立っている。インドネシアは多くの発展途上国と共に、公平で合理的な世界の政治、経済の新秩序を積極的に押し進め、普遍的な繁栄と安定に尽力していきたい。
ムガベ大統領】
①アフリカ大陸はいま、厳しい発展の課題に直面しており、インフラなど重要分野に対する国際社会の積極的な支援を早急に必要としている。アジア、アフリカ諸国はバンドン会議の精神を受け継いで、団結を強め、公平かつ均衡の取れた国際秩序に向けて一緒に努力していく必要がある。

…………

◆中パ関係が全天候型戦略的協力パートナーシップを確立(人民日報)
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0421/c94474-8881393.html
習近平講演】习近平在巴基斯坦议会发表重要演讲:构建中巴命运共同体 开辟合作共赢新征程(環球時報)・・・中国とパキスタンは『運命共同体になった』
http://world.huanqiu.com/exclusive/2015-04/6248976.html
【中パ共同声明全文】中巴两国发布联合声明全文 升级为全天候战略合作伙伴关系(環球時報
http://world.huanqiu.com/article/2015-04/6241527.html
習近平主席は21日にパキスタンで講演した《中国とパキスタン運命共同体を作り上げて切り開いて協力で共に新しい長い旅路に勝つ》
習近平国家主席は22日からのジャカルタでのバンドン会議を前にして、パキスタンを訪問。20日イスラマバードに到着し、パキスタンのシャリフ首相と会談した。中国・パキスタン関係を全天候型(外的環境の変化に左右されない)戦略的協力パートナーシップに格上げすることで合意。

【習主席】「私にとってパキスタンは今年初の訪問国だ。中国側はパキスタンとの関係発展を強く重視し、常に中パ関係を外交の優先的方向に据えている」と強調。中パ関係の発展について次の5つを提案した。
①上層部交流を継続し、両国関係の方向性を把握し、両国関係の発展をリードし、両国の政府、立法機関、政党、軍による一対一の交流を後押しする。
②中パ経済回廊の建設を中心に、グワダル港、交通インフラ、エネルギー、産業協力を重点に、「1+4」※協力構造を形成し、協力・ウィンウィンと共同発展を実現する。グワダル港建設を促進し、中パ経済回廊の全面的で均衡のとれた着実な発展を推し進め、数多くの民衆に恩恵が及び、地域の結合性強化に模範的意義を持つ重大事業となるようにする。※中国と中東、中央アジア、南アジア、ASEAN
③中パ安全保障協力を強化する。中国側は国際的なテロとの戦いにおけるパキスタンの貢献を称賛し、自国の国情に基づく対テロ戦略の推進を断固として支持する。パキスタン側の対テロ能力の強化を引き続き支援したい。その為にシルクロード基金など5.3兆円規模の投資を行う。
④2015年中パ友好交流年行事を共同で成功させ、文化、教育、地方、青年、シンクタンク、メディア分野の交流を促進する。
⑤国連や上海協力機構を十分に活用し、国連改革、気候変動、食糧・エネルギー安全保障など世界や地域の重大な問題について政策調整と戦略協力を強化する。

【シャリフ首相】「パキスタンの主権と安全保障に関わる問題における中国からの貴重な支持に感謝する。世界や地域の問題で両国が継続している良好な協力に満足している」。
パキスタンは『1つの中国』政策を堅持し、台湾、チベットウイグル、南中国海問題における中国側の立場を支持する。
②中国との経済・貿易協力を強化したい。
③中国側の『1帯、1路』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想を支持する。
パキスタンは中国がシルクロード基金を設立したことを歓迎する。
アジアインフラ投資銀行AIIBの設立にも積極的に参加する。
⑥ 5年前に始められたグワダル港(ペルシャ湾の出口ホルムズ海峡に近い)の建設は中パ経済回廊の起点となる重要プロジェクト。港湾だけでなく高速道路や鉄道や天然ガスパイプラインや光ファイバー通信線などのインフラの起点とする。
シルクロード基金を受ける最初の事業として、中国の長江三峡グループと合弁企業を設立し、パキスタンでの推力発電建設を促進する。パキスタンは8千m級の山岳地帯があり水力発電を重視する。
⑧高速道路や天然ガスパイプライン及び光ファイバー通信線は、グワダル港からパキスタンの首都を経て新疆のカシュガルと結ばれ、そこで東西に建設される陸のシルクロードと接続させる。
⑨高速道路の沿線などに数カ所工業団地を建設し、パキスタンの産業を興隆させる。それに中国企業も進出し協力する。
パキスタンと中国に深刻な影響を及ぼしている東トルキスタン新疆ウイグル自治区独立運動組織の過激テロ分子を共同で殲滅する。中国はパキスタンの努力に感謝している。パキスタンは中国のタリバーンとの交渉に期待している。
⑪中パ両軍は更に交流関係を深め、軍内の各層間の直接交流を行う。
⑫中国はイスラマバードに中国文化センターを設立する。パキスタンはそれを歓迎する。
中国中央テレビCCTVの英語ニュースチャンネルパキスタン内で視聴可能にする。また、中国国際放送局CRIは“FM98中国とパキスタンの友好台”FM放送局を共同設立する。
⑭中国とパキスタン上海協力機構、南同盟、アジア欧州会議、ASEAN地域フォーラムなどで共同歩調を取ることに同意する。
⑮国連創立と世界反ファシズム戦争勝利70周年の記念行事にパキスタンも参加する。
安全保障理事会の改革による発展途上国の代表と発言権の増大に両国は賛成する

習近平主席がパキスタン訪問、中パ経済回廊の推進に注目(中国網/人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2015/0420/c94474-8880870.html
北京大学復旦大学(上海)の専門教授がパキスタンと協定した中パ経済回廊を説明;
①新疆のカシュガルからパキスタンのグワダル港に至る、道路、鉄道、石油・天然ガスパイプライン、光ケーブルを含む貿易回廊。
②単なる交通路ではなく、グワダル港建設、交通路建設、工業団地建設、エネルギー建設の4大分野に及ぶ。パキスタンと中国西部の川上・川下産業チェーンによる相互補完の産業ネットワークを形成する。
③中パ経済回廊建設はすでに様々な具体的分野の作業グループを立ち上げ、多くの重大事業を始動し、着実に進捗しており、『1帯、1路』建設を先導し、その模範となる役割を果たしている。
④中パ経済回廊は南北と海陸をつなぐ役割があり、四方八方へと接続し、『1帯、1路』構想において『懸け橋』の役割を果たし、域内人口数10億人の経済発展を先導する。

【写真】巴基斯坦枭龙战机编队 为习近平专机护航(環球時報
http://world.huanqiu.com/photo/2015-04/2772732.html
習近平主席の中国政府機をエスコートするパキスタン空軍のJ−10戦闘機(中国から輸出)

◆2月21日:中国、タリバーン接触 アフガン和平「役割果たせる」(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH1Y5H2PH1YUHBI01W.html?iref=reca

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◆CCTVNEWS China & Indonesia agree to further deepen their comprehensive strategic partnership
中国の習主席とインドネシアのジョコ大統領は、包括的で戦略的なパートなーシップの更なる深化に同意した
https://www.youtube.com/watch?v=_ULgpvU7aJs
習近平主席、インドネシアのジョコ大統領と会談(CRI北京放送)
http://japanese.cri.cn/881/2015/04/22/161s235492.htm
【習主席】
アジア・アフリカ会議バンドン会議)の60周年を記念することに、重要な時代的意義がある。今回の会議の成功とバンドン精神の継承と発揚に向け、ジョコ大統領と共に努力し、多くの発展途上国間の団結、友情、協力を強めていきたい。
②各レベルにおける緊密なコミュニケーションという良い流れを保つ。
③総合的な手段で貿易の均衡化を推し進める。
④2国間の通貨スワップ協定を実施する。
⑤宇宙、海上、科学技術などの分野における実務的な協力と人的交流を速める。
⑥中国はより多くの実力ある中国企業インドネシアでのインフラ整備と運営への参加を奨励する。
⑦より多くの中国人にインドネシア観光を奨励する。
⑧両国は国連、APECG20などの多国間機構における協力を強め、気候変動、エネルギー、食糧の安全確保などグローバルな議題における協調を強めていく。
⑨中国はASEAN共同体の構築や、域内協力におけるASEANの主導的役割発揮を後押しする。

【ジョコ大統領】
習近平主席がアジア・アフリカ会議バンドン会議)60周年記念首脳会議と記念行事の出席のためにインドネシアを訪問したことに歓迎の意を表します。
インドネシアは中国と各分野における協力を拡大する。
③中国による『21世紀海上シルクロード』構築の構想とインドネシアの新しい発展戦略が双方の協力にもたらすきっかけをめぐり、踏み込んだ研究を行いたい。
④中国によるインドネシアへのインフラ投資の拡大を歓迎する。

◆財経観察:中国・インドネシアが手を携え東南アジアの繁栄を後押しする(新華社
http://jp.xinhuanet.com/2015-04/22/c_134174771.htm
習近平主席をバンドン会議に迎えるインドネシア財界は;
①中国の習近平国家主席インドネシアで提起した「21世紀海上シルクロード」構築の提唱は、インドネシアのジョコ大統領の「海洋強国」戦略に高度に合致し、東南アジアのインフラと相互接続の建設に新たな原動力を注ぎ込み、東南アジアの繁栄と発展のために保障を提供してゆくものとみなしている。
アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創始メンバー国としてインドネシアは、インフラ・投資・生産能力などの分野における協力メカニズムとその配置及び実務的推進について、中国側と話し合い、共同で「21世紀海上シルクロード」建設が可能な限り早く初期の成果を上げるよう促進している。
③中国の提唱「21世紀海上シルクロード」とインドネシアの戦略「海洋強国」の結合が合力を形成し、東南アジアの物流と人的往来を大いに推進し、東南アジア諸国間の優位・不得手を相互補完させ、地域の全体競争力を高める。中国とインドネシアの協力は東南アジアの未来と繁栄に深遠な意義がある。

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習近平主席、ミャンマー大統領と会談(CRI北京放送)
http://japanese.cri.cn/881/2015/04/22/161s235493.htm
テイン・セイン大統領】
ミャンマーは、中国による『一帯一路』(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)構築およびアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立の提案を支持し、それに積極的に参加していく。
②中国がシルクロード基金などを通して、ミャンマーのインフラ整備に参加することを期待している。ミャンマーは両国の人的交流の緊密化により、両国国民が友情を深めていくことに賛同する。
ミャンマー政府はミャンマー北部地区の和平、安定と人的安全の維持に努力しており、政治対話を推し進めると同時に、当該地域の再建に尽力していく。
【習主席】
①中国はミャンマーが和平交渉によるミャンマー北部問題の政治的解決を図ろうと努力していることを支持し、和平交渉がいち早く新局面を迎えることを望む。

習近平国家主席カンボジアのフンセン首相と会談(CRI北京放送)
http://japanese.cri.cn/881/2015/04/23/301s235521.htm
①フンセン首相『中国との互恵協力を引き続き推進するとともに、「一帯一路」の枠組みで様々な分野での協力を開拓したい』。

習近平国家主席、イランのロウハニ大統領と会談(日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H4M_T20C15A4FF1000/
①習主席「海と陸のシルクロード構想(一帯一路)の実現に向け、イランとの連携を強めたい」。
②ロウハニ師「インフラ分野での中国の協力を仰ぎ、高速道路や鉄道、発電所などで経済協力を推進したい」
※イラン制裁解除の見通しがつき、イランは活発な外交を始めている。アフガンやパキスタンも訪問した、インドネシアバンドン会議に大統領が出席。中国もAIIB創始国へのイラン参加を受け付けた。

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◆米日はAIIBに横槍を入れる資格はない(中国網)
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2015-04/23/content_35399410.htm
①米日は中国がAIIBで主導権を握り、AIIBが「中国の外交政策ツール」になることを懸念している。しかし「公平な管理」を語る米日は、失笑を買っている。
②意思決定について言えば、世界銀行国際通貨基金も米国主導で、米国のみが拒否権をもっている。
アジア開発銀行も米日主導で、1966年の創設より日本人が総裁のポストを占め続けてきた。
④米国は何かあるとすぐこれらの国際経済機関に号令を出し、「人権や環境保護」などの問題を使い、他国に圧力をかけている。これは日常茶飯事化していることだ。
⑤米日は自国の行為を反省せず、色眼鏡でAIIBの管理体制を疑問視している。これは自国の恥ずかしさをごまかすようなものだろう。
⑥米日がAIIBを疑問視する根本的な原因は、中国が他に新たな国際金融メカニズムを構築し、米日主導の国際金融地秩序を脅かすことへの懸念だ。中国の勃興に対して、米日は心のバランスを失い、複雑な気持ちになっており、中国を攻撃しようという誘惑に勝てない。
⑦米日の懸念は杞憂だ。中国は、AIIBは開放的で包括的な多国間開発銀行であり、米日の加入を歓迎すると何度も表明してきた。中国が設立を提唱しているAIIBは、米日が主導的地位を占める既存の金融機関の代わりになるのではなく、その補助になるだけだ。
⑧AIIBを設立するのは、アジアの8兆ドル以上のインフラ整備の資金の不足を補うためだ。中国は世界銀行国際通貨基金を支持し、資金援助を行っており、既存の国際金融システム内で建設的な力を発揮している。