安倍首相、自衛隊を『我が軍』 参院予算委で

※①〜は報道の抜書要点です。

安倍晋三の頭の中は軍隊の積極的活用で一杯。『八紘一宇』の次は『我が軍』である。最早、平和憲法など安倍の頭の中には存在しない。

安倍晋三曰く;『自衛隊は軍隊でない、故に9条を改正し、「国軍」を創設』と第二次安倍内閣発足時に述べたが、憲法改正もなく『閣議決定』(集団的自衛権行使容認、武器輸出自由化等)で、自分が自衛隊を立派な『国軍』に生まれ変わらせたと意気軒昂。だから『我が軍』。

その勢いで自民党憲法改正推進本部事務局長の礒崎陽輔首相補佐官は高らかに宣言したその勢いで自民党憲法改正推進本部事務局長の礒崎陽輔首相補佐官は高らかに宣言した(安倍に憲法無視された礒崎は梯子外されて降りるに降りられない?);
(1) 国民投票法ができ、次は憲法改正をするのが当たり前だ。国民投票の前提となる国会発議を遅くとも再来年前半までに実現する
(2) “1回目”の国民投票にかける憲法改正項目としては、大災害や戦争時に首相に権限を付与する『緊急事態条項』だ
(3) 今の憲法連合国軍総司令部(GHQ)が8日間で英語で作り、それを訳してできたのが今の憲法だ。

国民の大半が反対する平和憲法の破壊。創価学会員を騙すには平和憲法を二回に分けでなし崩し改正に持ち込む作戦。第一回目改正で「大災害や戦争時に首相に人権制限大権」を与え、第二回目改正で9条を破壊し「先制攻撃による積極的平和主義」を定めるつもりだろう。

安倍首相はまた、防衛大学校卒業式で「新職業軍人」に向かって支離滅裂なる訓示をした。曰く;
(1) 『不戦の誓いを現実のものとするためには決然と行動しなければならない。わが政府は積極的平和主義のもと、集団的自衛権行使を含む安全保障法制の整備を進めている。
(2) 行動を起こせば、批判にさらされる。過去も「日本が戦争に巻き込まれる」といった、ただ不安をあおろうとする無責任な言説が繰り返されてきた。批判が荒唐無稽であったことは、この70年の歴史が証明している』。

安倍の意図を隠そうともしなくなったが、この『我が軍』への訓示では日本語も破綻して、意味を為さない。職業軍人に対する訓示として『決然と行動』を要求することは、先制攻撃も辞さない覚悟で戦えと命令するに等しいからだ。

だがその戦闘の目的が『不戦の誓いを達成するため』であるなら、仮想敵国を先制攻撃で殲滅し、本格的戦争を不可能にさせることによって『不戦』が実現されるのだというふざけた矛盾を公言したことになる。

安倍が早稲田大学での講演で『憲法は戦略小型核兵器もその所持を認めている』と語っているとおりで、核爆弾を先制攻撃に使って、仮想敵帰国を「無住の地」にしてしまえば、それ以後は『不戦』だろう。第三国が来るまでは・・・だが防衛大学校卒業生の任官拒否は今年25名に達し、昨年の倍。

そんな安倍だから沖縄の圧倒的民意など「俺に逆らう輩」に過ぎない。沖縄県翁長雄志知事が辺野古基地建設の海上作業の停止を沖縄防衛局に指示した。従わない場合は、埋め立てに必要な岩礁破砕許可を取り消す。だが、菅官房長官は「政府に法律、法令、規則違反の瑕疵は無い」と無視する。

ところで、インドネシアのジョコ大統領が北京訪問を公表したら、安倍政権が「中国よりも先に日本を訪問するなら、新幹線やジャカルタ市内鉄道建設と海軍飛行艇を援助」と持ち掛けた。ジョコ大統領は新幹線を断り、残りを貰うために訪日。新幹線が必要なら中国製が半額かつ工期半分で済むからだ。

ジョコ大統領はジャカルタ市内鉄道整備への援助1400億円には感謝したが、新幹線については「低優先度」だと断った。ジョコ大統領はあす夜北京に飛んで、海の21世紀シルクロード建設に向けた多額のインフラ建設や中国が主催するアジア・インフラ投資銀行の運営について話し合う。

安倍は意気揚々と米国を訪問する(4月27日〜30日)。タカ派共和党が支配する米議会が招待する演説もその内容を巡って、いやオバマ政権側は安倍の牙を抜き取る算段にいそしんでいるのだろう。ジョコ大統領にしても、メルケル首相にしてもそうだが、安倍を完全に無視するとどんな嫌がらせをされるか不安なのだ。なにしろ安倍一族は八紘一宇と皆殺しを叫ぶヘイトデモを産みだす土壌によって立つからだ。

◆安倍首相、自衛隊を『我が軍』 参院予算委で述べる(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3R6D4TH3RUTFK00M.html
安倍晋三首相は20日の参院予算委員会で、維新の党の真山勇一氏が訓練の目的を尋ねたのに対し、首相は「我が軍の透明性を上げていくことにおいて、大きな成果を上げている」と語った。憲法9条は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定める。

◆礒崎首相補佐官憲法改正、見えるところまで来た」(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3Q4RP3H3QUTFK002.html
自民党憲法改正推進本部事務局長の礒崎陽輔首相補佐官は22日、憲法改正について「目に見えるところまで来た。国民投票法ができ、次は憲法改正をするのが当たり前だ。国民投票の前提となる国会発議を遅くとも再来年前半までに実現する。今の憲法連合国軍総司令部(GHQ)が8日間で英語で作り、それを訳してできたのが今の憲法だ。“1回目”の国民投票にかける憲法改正項目としては、大災害や戦争時に首相に権限を付与する『緊急事態条項』」。

◆安倍首相「不戦のために行動を」 防衛大学卒業式(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3Q4R96H3QUTFK001.html
①不戦の誓いを現実のものとするためには決然と行動しなければならない。
②積極的平和主義のもと、集団的自衛権行使を含む安全保障法制の整備を進めている。
③行動を起こせば、批判にさらされる。過去も『日本が戦争に巻き込まれる』といった、ただ不安をあおろうとする無責任な言説が繰り返されてきた。批判が荒唐無稽であったことは、この70年の歴史が証明している。
・・・だが防衛大学校卒業生の任官拒否は今年25名に達し、昨年の倍。

◆安倍首相、インドネシア大統領と会談 防衛協力を強化(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3R5G4VH3RUTFK00B.html
安倍晋三首相は23日、来日中のインドネシアのジョコ大統領と首相官邸で会談した。両首脳は、防衛当局間や自衛隊インドネシア国軍との協力を強化することで一致。安倍首相はジャカルタ首都圏などの鉄道整備に約1400億円の円借款を行うと表明した。
②日本政府は、「アセアンの雄」といわれるインドネシアの首脳が、中国訪問より先に日本を訪れるよう働きかけていた。ジョコ氏は25日には愛知県のトヨタ自動車工場を見学し、次の訪問地の中国に向かう。
◆中国けん制に最新鋭の防衛装備品提供も思惑にズレ、インドネシア大統領訪日(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150323-OYT1T50124.html?from=tw
①日本は東南アジア諸国連合ASEAN)の「盟主」であるインドネシアに最新鋭の防衛装備品を提供し、南シナ海で海洋進出を強める中国をけん制したい考えだ。だがインドネシアは巨額の投資を約束する中国に接近中で、日インドネシア間の思惑のズレも指摘される。

◆海底ボーリング調査の停止指示 翁長知事、沖縄防衛局に(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3R5DZJH3RTPOB007.html
沖縄県翁長雄志知事は23日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画を巡り、移設関連作業を1週間以内に停止するよう、沖縄防衛局に指示したと発表した。従わない場合は、埋め立てに必要な岩礁破砕許可を取り消す。
②23日付の防衛局あての指示書では、コンクリートブロック投下について「許可を得ずに岩礁破砕行為が成された蓋然性が高い」と指摘した。
③県は2月、サンゴの損傷などを調べるため独自の海底調査を始めたが、調査を米軍が拒否。防衛局は今月12日、台風などの影響で半年間中断していたボーリング調査を再開した。
◆菅官房長官「引き続き工事進めたい」 辺野古移設(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3R61QZH3RUTFK00G.html
①事業の手続きは沖縄県漁業調整規則などを踏まえて十分な調査を行った上で実施している。我々としては瑕疵(かし)があったとは考えていない。法律、法令、規則に従って実施しているので、引き続き工事を進めたい。

◆安倍首相、4月訪米を発表 首脳会談で安保法制説明へ(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH3R619NH3RUTFK00F.html
①首相は4月27〜30日にワシントンに滞在。オバマ氏との首脳会談を28日で調整。米議会での演説も検討。
②首相は会談で、集団的自衛権の行使容認を踏まえた新たな安全保障法制について説明。自衛隊と米軍の役割分担を決める「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)改定や日米同盟の強化、テロ対策での連携などで意見を交わす。