「稲田朋美国防大臣」世界の報道

※◆は参照報道；①〜はその要点ですが、論旨明確化と背景説明を加えた「意訳」で、敬称略。

【稲田朋美語録】
・世界中で日本だけが道義大国を目指す資格がある
・祖国のために命を捧げても尊敬も感謝もされない国にモラルもないし、安全保障あるわけがない。そんな国をこれからも誰が命を懸けて護るんですか。
・靖国神社と言うところは不戦の誓いをするところではなく、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところでないといけないんです。
・戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事です。
・長期的には日本独自の核保有を、単なる議論や精神論ではなく国家戦略として検討すべきではないでしょうか。
・教育体験のような形で若者全員に一度は自衛隊に触れてもらうと言う制度はどうか。国防への意識を高めてもらうきっかけになると思う。
・私達１人ひとり、国民の１人ひとり、皆さん方一人ひとりが自分の国は自分で守る。そして自分の国を守ためには血を流す覚悟をしなければなりません。
・教育の一環として自衛隊の体験入学を男子・女子に限らず組み込むべきだ
・日本国籍を有する者は、国のために命をかけて戦うことが当然。さらには国のために命をかけられる者だけが選挙権をもつ資格がある。
・現憲法は今すぐ破棄し、自主憲法を制定しなければならない。
・国防軍を創設する、そんな憲法草案を提出いたしました。

◆Atrocity denier set to be Japan’s defence chief（タイムズ）
http://www.thetimes.co.uk/article/right-wing-woman-in-line-for-japan-s-top-defence-job-zvf8sk5w0
➀日本の国防大臣に安倍首相が選んだ女性、稲田朋美は「旧日本軍の残虐行為否定する核武装論者」

◆Japanese prime minister picks defense chief who has downplayed country's wartime atrocities（ロサンゼルスタイムス）http://www.latimes.com/world/la-fg-japan-defense-minister-20160803-snap-story.html
➀安倍首相はWWⅡにおける「日本の残虐行為を軽視している稲田朋美」を国防大臣に任命した。
②稲田朋美は日本の極右活動家として著名であり、アジアの平和共生をさらに遠ざけるだろう。
・・・以下、AP報道と同じ（後述）

◆A Tokyo, une nationaliste nommée à la défense　En savoir plus sur（ルモンド）
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2016/08/03/a-tokyo-une-nationaliste-nommee-a-la-defense_4977923_3216.html#meter_toaster
➀東京が「国家主義者を防衛大臣に」任命した！
②稲田朋美は極右活動家で、「南京虐殺も慰安婦もでっち上げられたという立場」を取る。
◆ルモンドの記事から「日本政府、ナショナリストを防衛相に任命」（内田樹）http://blog.tatsuru.com/
内田樹先生が全訳してくださいました。

◆Abe Protégé With Nationalist Views Is Japan’s New Defense Minister（WSJ）
http://www.wsj.com/articles/abe-protege-with-nationalist-views-is-japans-new-defense-minister-1470227684
➀国防大臣稲田朋美は安倍の子飼いで、極右活動家。
②北朝鮮がお祝いに中距離弾道ミサイルを日本が主張するEEZに撃ち込んだ。
・・・以下、AP報道と同じ（後述）

◆Japan picks defense chief who downplays wartime past（WP）
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-pm-picks-revisionist-as-defense-chief-in-new-cabinet/2016/08/03/5b2702f8-5941-11e6-8b48-0cb344221131_story.html
➀安倍首相が稲田朋美を国防大臣に任命した。稲田は、WWⅡを聖戦だったと歪曲する極右政治家として知られている。
②安倍は経済政策の破綻を阻止せんと躍起になって内閣改造したが、同時に平和憲法を破壊する準備をもしたのだ。２０１８年までの任期中に憲法を改正したいと安倍は公言していた。それを行動に移した。
③稲田朋美は定期的に靖国戦争神社を参拝し、戦争犯罪で処刑者を含む戦死者を讃え、大日本帝国の戦争を「聖なる戦い」だったと美化している。
④稲田は慰安婦性奴隷を否定し、また極東軍事裁判を「連合国による一方的な不法裁判」だと主張。
・・・以下、AP報道（後述）と同じ。
⑮安倍の任期は２０１８年までだが、２０２０年に東京五輪がある。党規約を変え三選を可能にする動きが二階によって進められている。もちろん、平和憲法を破棄するためである。

◆安倍氏と親しい右翼の女性政治家、防衛相に就任へ（中国網）
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2016-08/03/content_39014818.htm
➀稲田氏は日本の右翼・保守派の議員団体「日本会議国会議員懇談会」「神道政治連盟国会議員懇談会」「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の重要メンバーだ。
②歴史観を見ると、稲田氏は日本の侵略戦争の責任と東京裁判を否定し、南京大虐殺の存在を認めず、慰安婦に「強制性はなかった」と述べている。靖国参拝を支持し、自らも国会議員、さらには閣僚として何度も参拝している。
③稲田氏は2011年、係争中の島「竹島（韓国名・独島）」付近の鬱陵島の「視察」を試み、韓国から入国拒否された。稲田氏の改憲と安保政策は、安倍首相の観念・方針とほぼ一致。
④稲田氏は中韓から不評で、日本と隣国の関係を悪化させる可能性がある。

◆Abe appoints ultra-right wing "hawk" Inada as new DM to push military agenda（新華社）
http://news.xinhuanet.com/english/2016-08/03/c_135561412.htm
➀安倍が「極右の鷹」である稲田朋美を国防大臣に選んだ。
②衆参両院で憲法改正発議に必要な２／３の議席を得たことにより、戦後の平和憲法を破棄する動きを加速させ、WWⅡにおける日本の残虐行為を糊塗することを安倍は目論んでいる。そのために安倍の友人であり、日本極右の寵児でもある稲田朋美という「鷹」を国防大臣に据えたと各国も報じている。
③稲田も安倍も、戦後のポツダム体制と平和憲法を崩壊させようとしている「日本会議」の有力メンバーである。日本会議は「極右」でネオナチ日本版である。
④日本会議は、WWⅡの日本を「アジア解放の聖戦」と歴史を改竄し、大日本帝国を聖なる天皇が統治する美しい国と主張し、そのために教科書検定と教育現場に介入し、報道を制圧し、靖国神社参拝運動を進めている。
⑤アジアの安倍日本に対する警戒が急速に強まり、国家関係はぎくしゃくし冷却するだろう。

◆ 日右翼防相被问南京大屠杀宣称不认为存在“杀人比赛”（環球時報）
http://world.huanqiu.com/exclusive/2016-08/9269871.html
◆国防省、日本防衛相の発言に強い憤り示す（ＣＲＩ北京放送）
http://japanese.cri.cn/2021/2016/08/05/301s252148.htm
➀日本の右翼防衛相である稲田朋美は4日、取材の中で南京大虐殺事件について触れ、『百人斬りはなかったと思っている』と発言した。
②中国国防省「日本の防衛相が歴史をかえりみず、公の場でこの事実を否認した。その目的は、日本の侵略の歴史を美化し、世界の秩序に抗って、『軍国主義』という名の霊魂を呼び起こすことに他ならない。歴史を正しく認識することが歴史問題解決の基礎である。歴史を否認すれば、中日関係の将来はない」。

◆ＣＣＴＶ中国中央電視台「右翼政治家で安倍首相の側近、稲田朋美が防衛相に就任した」。中国の国防部長が稲田朋美を酷評「彼女は南京への行軍中に行われた百人斬り競争と南京での大虐殺を否定している。そんな人が国防大臣なのだ」。

◆環球時報「稲田朋美は靖国神社を何度も参拝している右翼政治家。日本の防衛政策が右傾化する、我々は備なければならぬ」
◆辽宁号已形成初始战力未来航母可用弹射（環球時報）
http://mil.huanqiu.com/observation/2016-08/9269354.html
➀空母遼寧、戦闘機８機の編隊離陸を実戦化。遼寧には大型戦闘機Ｊ１５を２４機以上搭載できる。
②２番艦は大連で建造中であり、２０１８年に完成予定。
③３番艦は上海で建造されるが、カタパルトを装備する予定で、武漢で実機試験に入った。

◆中国海軍が東中国海で実兵実弾演習（人民日報）
http://j.people.com.cn/n3/2016/0802/c94474-9094123.html?urlpage=2
◆China holds massive naval drills to prepare for 'sudden, cruel & short' modern war (VIDEO) （RT）
http://on.rt.com/7lbm　pic.twitter.com/HxMADTO6Fj
➀南中国海で中国海軍が再び大規模実弾演習、艦艇３００隻（ミサイル駆逐艦、原潜、フリゲートなど）と中距離対艦ミサイルや戦闘機数十機も参加。そのVTR；
②中国とロシアの海軍は９月に大規模な合同演習を南中国海で実施する。

◆韓国MBCテレビ「参議院選挙で圧勝した安倍首相の新内閣には極右思考の人々が大挙合流して、安倍内閣の強硬右翼色彩は、よりいっそう深まった」「稲田は『戦争への謝罪は必要ない』とし、極東裁判所の「違法性」検証を主導した極右志向の人物」

◆Japan's PM picks hawkish defense minister for new cabinet, vows economic recovery（ロイター）
http://reut.rs/2atyk63
➀安倍晋三首相は戦後の平和憲法を「屈辱的」であるとの信念をもっており、今回内閣改造でそのキーマンになる国防大臣に右翼の稲田朋美を任命した。
②稲田朋美は毎年のように靖国神社に参拝し、中国や韓国などから非難され危険視されている。靖国はWWⅡの戦争を遂行するための神社だからだ。
③敗戦記念日である８月１５日は靖国神社参拝の日であるが、防衛大臣に就任した稲田は「参拝するかどうかではなく、心の問題である」と安倍と同じことを言った。

◆Japan's defense minister declines to say if she will visit war shrine（ロイター） http://reut.rs/2aIj8Pm
➀防衛大臣に就任した稲田朋美は８月１５日の定例的戦争神社（靖国）参拝を質問され答えた；
②稲田朋美「それは心の問題であり、答える必要はない。参拝するかどうかも言わない」
③稲田朋美は安倍晋三の無二の友人であり、戦後の平和憲法を「屈辱的」ととらえ、その改正を目指す急先鋒である。
④稲田は定例的に靖国戦争神社を参拝し、処刑された戦争犯罪者を慰霊し、国のために死んだ兵士に感謝をささげたと主張してきた。
⑤安倍や稲田らが靖国を参拝する行為を、中国や韓国は侵略戦争犯罪を完全には謝罪する気の無いことの表明と捉え、厳しく批判してきた。
⑥その稲田朋美は「日本は核武装を検討すべきだと」主張している。

◆Japan picks defense chief who downplays wartime past （AP)
http://bigstory.ap.org/article/4e2d357b6d2841c69a11bcde10870c0c/japan-pm-picks-revisionist-defense-chief-new-cabinet
➀「極右の稲田朋美」が国防大臣
②安倍のこの人事は「アジア近隣国を踏み躙る」
③安倍が任命した新閣僚は全て「平和憲法を破り捨てることに熱心」
④軍事に無経験な稲田は「安倍お好みのチアガール」
⑤稲田は靖国参拝の常連で、A級戦争犯罪人を崇め、侵略戦争の歴史を「聖戦」だったと称揚し
⑥稲田はまた戦争犯罪を改竄し、例えば、いわゆる「慰安婦」戦時性奴隷を「前線で稼ぐ売春女」と蔑み、そしてWWⅡ戦争犯罪法廷を「連合国の身勝手な違法裁判」と切り捨てる
⑦稲田は悪名高い反韓国ヘイト団体の名誉棄損裁判の弁護人となったが敗訴している
⑧稲田はまた、２０１１年にネオナチ団体との写真が２０１４年の暴露されている
⑨稲田は安倍晋三の平和憲法破壊工作における無二の親友で、戦争を禁止する憲法９条の破り捨てるべきだと主張している
➉稲田は日米軍事同盟によって安全保障することを賛美し、それを日本外交の柱にすべきだと主張する ⑪国防大臣就任後の記者会見で８月１５日敗戦記念の日に靖国戦争神社を参拝するのか質問された稲田は「回答を拒否」した
⑫米国務省のトナー報道官は記者会見で稲田の任命を質問されて答えた「アジアの戦争歴史の清算には癒しが必要だ。日本政府が癒しから逸脱しないかには常に関心を持って見ている。これは米国政府の普遍的方針だ」
⑬朝鮮が中距離弾道ミサイルを日本のEEZに撃ち込んだ。稲田は「許しがたい挑発」だとそれを非難し「日本を取り巻く軍事環境は日増しに悪化している」とのべた
⑭彼女は、２０１１年の雑誌インタビュー記事で「日本は核武装を検討すべきだ」と公言している。

◆Japan picks defense chief who downplays wartime past （Daily Herald）
http://www.dailyherald.com/article/20160803/business/308039948/
➀安倍首相が内閣改造を行い、国防大臣に極右の稲田朋美を任命した。
②稲田朋美は戦争放棄を命じる憲法９条をスクラップにしようとする急先鋒。
③稲田は「戦時慰安婦性奴隷」を売春に過ぎないと歪曲する裁判で弁護に努め韓国や中国から非常に憤慨された。
④稲田はまた、WWⅡを侵略戦争ではなく、アジアを解放した戦だと主張する国粋主義者で、中国や韓国はネオナチの中心人物だと警戒。
⑤稲田就任を歓迎するかのように朝鮮が日本のEEZに中距離ミサイルを撃ち込んだ。稲田は持論として「日本軍は核武装を検討すべきだ」と公然と言い放ってきた。

◆稲田朋美・新防衛相は「網タイツの女王」韓国メディアは「強硬右派」と警戒（ハフィントンポスト）http://huff.to/2awEv6Z
稲田朋美は「国主主義者」で、「戦争準備に国民の権利制限は当然」と言い放ち、「核武装論者」でもある。安倍晋三が首相でないときの言論と完全一致。本来なら米国の反ファシズム法に抵触し、「個人的」入国は禁止されるレベルと米国でも認識。

◆稲田朋美防衛相の軍国主義思想にロイター、APなど海外メディアが一斉に警戒感！でも日本のマスコミは沈黙（LITERA）http://lite-ra.com/2016/08/post-2472_3.html
※この評論は総集編とも言える。報道の翻訳も正確的確で誤解させる余地はありません。