税金と電気料金を掴み盗りし人命を軽視する快楽
(1) 新国立競技場２５２０億円を１時間で決定した利権族
(2) 九電川内原発は８月１３日再稼働を強行
(3) BRICS首脳会議と上海協力機構首脳会議
※敬称略 ◆は参照報道、①〜はその要点
………(1) 新国立競技場２５２０億円を１時間で決定した利権族………
◆社説：新国立競技場 無謀な国家プロジェクト（毎日）
http://mainichi.jp/shimen/news/20150708ddm005070080000c.html
◆新国立、工費２５２０億円了承 都の費用負担、８日協議（朝日）
http://digital.asahi.com/articles/ASH776503H77UTQP028.html?iref=comtop_list_nat_n05
①事業主体の日本スポーツ振興センター（アーチ状構造）は７日、総工費２５２０億円の建設計画で工事を進めることを決めた。東京都内で開いた有識者会議（委員長・佐藤禎一元文部事務次官）で計画を報告し、了承された。
②有識者として会議に出席した東京都の舛添要一知事も計画を容認したが、都の費用負担については明言しなかった。８日に遠藤利明五輪担当相と会い、費用負担について協議する。
③ＪＳＣは一両日中にも大手ゼネコンと契約を結び、今年１０月に着工、１９年５月の完成を予定。
④際物デザインを『象徴的なアーチ状構造の実現は、現代日本の建築技術でしか造り得ない挑戦だ』と自画自賛して採用した建築家の安藤忠雄氏は欠席した。アーチ構造だけでも７６５億円で北京スタジアムの１．４倍という巨額。しかも建設中に倒壊するかも、そしたら補強して立て直すという噂。
⑤開閉屋根を五輪後に作る。その費用最低でも２６０億円。多分４００億円。加えて、毎月の大規模イベント毎に芝生全面植え替えで、芝生の養生畑の購入造成と維持管理費１０００億円。もはや際限がない。
安倍晋三が『アーチ状構造は国際公約だ』といったから、JSCと有識者は有頂天になって、しゃんしゃん決定。有識者といっても競技団体関係者ばかりで、利権を直接享受する連中であり、会社法なら重罪になる自己取引で会社を食い物にした役員となる。
同規模でそれなりの豪華さでも２〜３００億円。それの２０倍使うことが国際公約だと安倍が号令をかけた形。しかし、IOC委員長は『質素五輪が憲章。費用が高額なら計画を変えるべきだ』と記者会見で明言しているが、安倍はIOC委員長発言など無視。
太陽光発電買い取り拒否して川内原発再稼働、集団的自衛権行使で戦争参加、IS殲滅に２５００億円、辺野古巨額新基地建設１兆円、メコン川流域国に中国対抗の７５００億円、バングラディッシュの新港建設４５００億円、そして新国立競技場に３０００億円・・・安倍は金をばらまく快楽に酔いしれている。
金を何兆円もばらまく。消費税を増税したからだ。それも私利私欲の塊にじゃぶじゃぶと投げ込む。ところが国内では社会保障の形骸化に邁進している。個人負担率が倍増し、年金も介護保険も給付が大幅に削減される。ついに、新幹線で抗議の焼身自殺まで。
新国立競技場問題は安倍の虚言癖と虚言を真正事実したい歴史歪曲癖の合体ともいえる。極右安倍晋三、貴重な天下り先確保に狂奔する文部官僚、頭脳空虚な体育系利権保持者の談合組織が三位一体となって国の財産を食い散らかしている。
数千億円の人の財産を強盗する決定を下した有識者会議メンバーは；建築家安藤忠雄以下、スポーツ議連事務局長、日本サッカー協会名誉会長、JOC会長、日本体育協会長、日本身障者スポーツ協会長、東京五輪組織委会長、日本陸上競技連盟会長、東京五輪推進議連幹事長代行ら
それは草津温泉の「八ッ場ダム」と「利根川スーパー堤防」の強行と同じだ。利根川洪水対策及び首都圏水道水用と称して総額8,800億円でダム建設を強行。しかも民主党政権で一旦凍結されると、利根川に１００ｍ幅のスーパー堤防建設をゴリ押しして、これも着工してしまった。
「八ッ場ダム」と「利根川スーパー堤防」で総額１兆円と言われる壮大な無駄である。利根川は要所に二重堤防があり、氾濫原（普段は田圃）の総容積は「八ッ場ダム」の数倍に達する。「スーパー堤防」に至っては、二重堤防と広大な氾濫原があるのに何故必要かという質問には全く答えず工事だけが進む。
「精神主義」と「特攻」で作れや、阿呆ども。税金出すな。スポーツ利権者から全額寄付させろ。日本体育の腐敗は安倍の極右を同次元で日本の深刻なる病理である。
◆今夜のTBSラジオ
「戦前の国立競技場の基礎が残っている。３０億円で１万〜３万人収容のスタジアムを１年で建設できる。ラクビ―WCはそれで十分。更に数十億追加すれば６万人収容の競技場になる」。
………(2) 九電川内原発は８月１３日再稼働を強行………
◆川内原発１号機、再稼働に向け原子炉へ核燃料搬入開始（朝日）
http://digital.asahi.com/articles/ASH774PWMH77TIPE01Q.html?iref=comtop_list_biz_n03
①九州電力の川内原発、来月１３日再稼働。九電は１号機に続き、２号機も１０月中旬の再稼働を目指して準備を進める。
大規模カルデラ火口が５つも分布する中に原発を作った責任者は誰か？ 昨年、多数の死者を出した御嶽噴火、噴火したのに水蒸気噴出を勘違いしていた箱根火山、蔵王・浅間・阿蘇・桜島と噴火ないしは噴火の可能性相次ぐ列島。
川内原発は噴火中の桜島から３０キロしかない。火山学者は２０キロにある鹿児島湾姶良海底カルデラの噴火の余地など不可能と明言。霧島も活発。開聞岳も活発。沖合を最近活動活発な日本最大の今日巨大断層、中央構造体が。
火山学会は予知不可能で一致している。九電は『学者など無視』。原子力規制委員会も『火山噴火は規制法に無いから、再稼働許可』とやくざ企業と無責任官僚がタッグを組んだ構図。
噴火予知は不可能と火山学会が明言するのに、九電は『噴火予知はあれば４日以内に燃料棒を抜き取り安全な場所に移設』と平然たる嘘を述べ、鹿児島県知事もそれを承認する。誰がカルデラ噴火を予知するのか？『学者の話を聞く必要は無い』と九電は公言するから九電が噴火予知できる・・・らしい。
カルデラ噴火で安全な場所に燃料棒を移送というが、その場所は『言えない』と九電。住民の『緊急避難も万全』だと九電は主張するが、契約しているバス会社の労使協定では、被爆の恐れある原発周辺に緊急避難バスを派遣できない。
九電の発電能力は余っている。原発なしで問題なし。４年間何ら問題なかった。太陽光発電の購入を断っているほどだ。火力燃料代も劇的に下落している。消費者の節電も２割に達している。この２割だけでも原発の発電量の７割に達する。
節電２割、有り余る地熱発電余地、手付かずの風力、原発を上回る太陽熱購入申し込み、これらで安定供給も発電コストも下げられる。しかし、それら全てを拒否する九電。発電コストが上がらないと困る構造にあるからだ。消費者を愚弄し、しかもヤクザのごとく君臨し、いかじめ料を取っている。
………(3) BRICS首脳会議と上海協力機構首脳会議………
◆ＢＲＩＣＳ首脳会議：開幕へ 中露、Ｇ７に対抗（毎日）
http://mainichi.jp/select/news/20150709k0000m030064000c.html?inb=tw
◆LIVE: Putin holds meeting with prime minister of India Narendra Modi （RT）プーチン―モディ会談
https://www.youtube.com/watch?v=k8Q0xEyIBoo
①中国が推進するシルクロード経済圏「一帯一路」構想と、ロシアが主導する「ユーラシア経済同盟」（露、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、キルギス）との連携に合意しており、今回はその具体化に向けて協議したとみられる。
②また、ギリシャの債務問題などへの対応にも触れるとみられる。ＢＲＩＣＳは７日、新開発銀行を始動させたが、ロシアのシルアノフ財務相は「将来的には（新開発銀行の）資金がギリシャなど他国に向けられる可能性はある」と述べた。
③プーチン氏はインドのモディ首相とも会談する。ＢＲＩＣＳ首脳会議は２日間の日程、９日に首脳宣言と２０２０年までの「経済パートナーシップ戦略」などを採択する。
④引き続き１０日には、中露と中央アジア４カ国で構成する上海協力機構（ＳＣＯ）の首脳会議。プーチン大統領は、中露が主導するＢＲＩＣＳとＳＣＯという二つの国際会議を一度に開き、国際政治・経済体制の軸を欧米主導から中露など新興国に移すことを印象付ける。
⑤ユーラシア経済同盟に加盟するベラルーシのルカシェンコ大統領や、ＳＣＯにオブザーバーとして参加するイランのロウハニ大統領、パキスタンのシャリフ首相ら計１５人の首脳が一堂に会する。パキスタンとインドの首相も会談するなど変化を予感させる。
◆'BRICS New Development Bank may play more important role than World Bank' - VTB CEO（RT）
http://rt.com/op-edge/272476-brics-development-bank-russia-china/
①発足したBRICS銀行のCEOに就任したAndrey Kostinのインタビュー；
・中国とロシアの経済関係が強化され共同事業が加速されるだろう。中国の提唱する「一帯一路」シルクロードとロシアの進める「ユーラシア経済同盟」の連携と一体化だ。
・世界銀行はロシアに融資しない。しかしロシアはBRICS銀行から融資を受けることができる。融資の審査も迅速化され、柔軟性を持つだろう。それにIMFの代わりをBRICS基金が遂行する。法外な内政干渉もなくなるだろう。世界は幸せになる。
