安倍は機雷だ、掃海されねばならぬ

(1) 中国敵視昂じて先制攻撃準備;安倍(新華社
(2) 安倍は機雷だ、掃海されねばならぬ(人民日報)

※敬称略 ◆は参照報道、①〜はその要点


………(1) 中国敵視昂じて先制攻撃準備;安倍(新華社)………

人民解放軍は20機のJ11(Su27)で10機の空自のF15を包囲し、更に100機の格闘戦に優れた旧式戦闘機を殺到させる「飽和攻撃」を戦術とする。自衛隊のF35はその数の少なさから更に不利になるだけだ。5億円100機の飽和攻撃に150億円の少数精鋭は全く勝算が無い。

自衛隊の制空権は一瞬で崩壊する。自衛隊が自慢する空中指揮機もそのレーダーに100機が投影されたらハングアップ。空中指揮通信も旧式電波妨害で無力化する。制海権も同様だ。海自のイージス艦6隻に中国海軍のミサイル駆逐艦9隻が対峙して、そこに30隻のミサイルフリゲート艦が殺到する。

海自のイージス艦は搭載ミサイルも含めると2000億円を超えるが、中国海軍のイージス艦は半額で、それに価格が数十分の一のミサイルフリゲートが密集すればどうなるか。海自は静音で長時間連続潜航する潜水艦を自慢するが、同様の通常潜水艦を中国も安価に多数建造している。

海自は水中発射が可能な弾道ミサイル原潜を保有していないが、中国は4隻保有している。核爆弾も搭載可能で、射程は6〜8千キロだ。中国は正式空母を複数建造している。中国海の大陸棚を専守防衛するのは過分といえる防衛兵器かもしれない。安倍は愚かだ。軍拡競争を煽って国民を死なせたいのか。

南シナ海の機雷除去、首相「集団的自衛権で対応」(朝日)
http://digital.asahi.com/articles/ASH7Y5RCLH7YUTFK00S.html
安倍首相は更なる中国軍事対峙に突き進んだ。昨日、安倍は「日本を取り巻く安全保障環境の激変」を中東から南中国海と東中国海の「尖閣」へと、開きなおりの転進を行った。中国側はその日のうちに激しく反発した。

7月29日の国会答弁では、既に着手している、南中国海での日菲共同「空中偵察」に加えて「機雷掃海」を行う可能性があると言明した。スービック湾に海自艦艇の基地を、近郊の空軍基地に海自と空自の飛行隊が常駐できる交渉は終わっており、菲国側での違憲回避の法的手続きを待っている。

尖閣」で中国軍と衝突すれば沖縄に直接影響が及び、日本国民が猛烈に反発するだろう。4千キロ彼方の南中国海でなら直接の戦火は日本に及ばないから都合がよい。安倍はそう考えているのだろう。

安倍と外務省官僚は、南中国海で自衛隊に中国軍と対峙させることは、直接戦火が日本に及ばないことと、東中国海の「尖閣」(釣魚)の中国軍戦力を南に二分し、弱体化できると素人考えをしているのだろう。

防衛省側は困惑している。東中国海の「尖閣」防衛戦力は現状でも必要量の半分から1/4に過ぎないのに、南中国海まで手を広げたら、自衛隊人民解放軍の戦力比が1/10になってしまうからだ。

中国軍は東中国海と南中国海にそれぞれ精鋭部隊を配置している。東中国海に展開する南京軍区は艦艇も戦闘機も哨戒機も自衛隊の数倍であり、その練度は中国軍内でとびぬけており、激しい訓練の連続であると言われている。海は浅く、海自が自慢する潜水艦は活躍の場が無い。

南中国海に展開する広州軍区も強力である。海が深く、水中発射弾道ミサイル原潜が4隻海南島を基地にしている。それを防衛する攻撃型原潜も6隻と言われている。中国は通常型の長時間連潜航可能な潜水艦も保有する。海自イージス艦に匹敵するミサイル駆逐艦海南島に数隻。

航空兵力の差はさらに大きい。哨戒機の数だけは互角だが、戦闘機や戦闘爆撃機の数はマッハ2級だけでも1400機を沿海基地に展開している。空自のF15やF2(F16)と互角以上の戦闘機も空自の二倍。空自のF4と互角の戦闘機は20倍に達する。

中国軍を怒らせたら、瞬時に制空権が失われる。海自も日本領海ではなく、中国の大陸棚の奥深くで、制海権など夢のまた夢に過ぎない。南中国海で米海軍のイージス艦や最新鋭の戦闘艦がシンガポール出航直後から連続追尾され、海南島に近づいて強制停艦させられたほどである。

米国と海自が誇る無敵「イージス艦」も張り子の虎。黒海に入った米海軍のイージス艦がロシア空軍の旧式戦闘爆撃機によって1時間半の間沈黙させられている。Su24という40年前に作られた5億円の機体だが、旧式の電波妨害装置で米イージス艦の通信能力が途絶したという。

u24は米イージス艦の真上を低空で90分間にわたって往復飛行した。米艦はその後NATO同盟国のルーマニアにある米海軍基地にたどり着いたが、乗員27名が米軍に退職を届けて民間機で帰国したという落ちが付く。中国軍も同様の戦闘機を1000機と最新のものを400機ほど保有している。

中国海は中国の懐であり、日米は少数機しか展開できない。最新鋭機の特に空中指揮の強みを誇張しているが、「飽和攻撃」という戦術を中国は採用する。沖縄の空自F15は20機(年末に40機)だが、一度に出撃できるのは10機が限界。対する南京軍区には1400機。

南京軍区の戦闘機でF15と互角のものはSu27で70機保有。旧式だが格闘戦に強い戦闘機が1300機で、一度に500機以上が出撃できる。50倍の差である。優秀なる空中指揮機もレーダーに100機も投影されたら指揮のしようがない。10機のF15に100機以上のM2級が殺到したら・・・

専守防衛に徹する中国軍は旧式戦闘機を大切に保持している。本土防衛ならそれで十分なのだ。M2級パイロットも自衛隊の50倍と言われる。ベトナム戦争時に米軍のF4が旧式のMig21やMig17に400機撃墜されている。専守防衛なら旧式機で十分であり、価格も数十分の一なのだ。

安倍が憲法違反の集団的自衛権行使を中国海全域で行使すると国会答弁したが、空自の戦闘機更新の歴史を見れば、専守防衛は30年も前に捨て去り、敵地攻撃に転換している。専守防衛なら5億円のF104で十分なのだが、F4に、F15に、F2にそしてついに150億円のF35に「更新」。

昨日今日と、安倍の国会答弁は、劣等感に取りつかれ、愛されないゆえの嫉妬にも狂った、夢遊病の様相を呈している。非常に危険だ。中国側が安倍晋三の性格を知り抜いており、まともに相手にしないから、日本は生きながらえていると考えたほうがよい。

【写真】高原駐屯部隊のJ-11(Su27)、友軍のJH-7と対抗(新華社
http://jp.xinhuanet.com/2015-07/29/c_134457580.htm

【写真】中国海軍が艦艇100隻、飛行機数十機を出動し南海で演習(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2015/0729/c94658-8928261.html?urlpage=0

◆東中国海共通認識に背いたのは一体誰か?(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2015/0729/c94474-8928026.html
安倍氏は東中国海開発協力についての2008年6月の中日間の原則的共通認識をよく学んでいない。この共通認識の前提は、東中国海における中国の主権と管轄権を損なわないということであり、日本のいわゆる「中間線」との主張を中国は承認しないことを日本政府が共通認識として認めたものである。

②共通認識は、春暁ガス田に対して中国が完全な主権と管轄権を有することを明確にしている。中国が大局的観点から春暁ガス田開発への日本企業の参加に同意したのは、善意によるものだ。

③中国側は国際入札を行ってもよかったが、中国の経済開放と発展に尽力してくれた日本に謝意を示すために春暁ガス田国際共同開発の「指名応札」を日本だけに許したと言ってもよい。

③だが残念なことに安倍政権は春暁ガス田を故意に係争区域に入れ、主権帰属問題にこだわり続けている。広大で浅い大陸棚の半分を安倍が盗ろうとしているのだ。それが安倍の「中間線」だ。石原と野田は中間線を中国側に100キロ押し広げるために釣魚国有化を強行したともいえる。

④しかも中国の認めない「中間線」の中国側に春暁ガス田がある。それについて安倍は「日本側のガス田から資源を抜き取られる」とクエート侵略時のフセインと同じ屁理屈を展開し強弁している。更に試掘設備が軍事利用に容易く転用できると、世間を煽った。許しがたい傲慢さである。

⑤安倍は中国を仮想敵国と明言することによって日本国民を煽り、集団的自衛権を行使する際に、米軍に対しても優越的位置を占めたいのだろう。安倍の魂胆とはそんなものだ。

⑥中国の原則的共通認識を実行する立場に変更はなく、東中国海問題で日本側との意思疎通の継続を望んでいる。日本側は対立を煽り、東中国海情勢を撹乱すべきでない。昨年中日の発表した4つの原則的共通認識を得意の解釈変更し、勝手な事を続ければ、得られたはずのチャンスを再び失うだけだ。


………(2) 安倍は機雷である、掃海されねばならぬ(人民日報)………

◆東アジアに「機雷を敷設する」安倍氏(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2015/0731/c94474-8929428.html
①経済が振るわなくなれば、軍事で大国になりたい、それが安倍氏の野望である。

②少し前にメディアは安倍氏が「飲酒後に本音を漏らし」「安保法案制定は中国が狙いだ」「米国と共に南中国海問題で中国を叩く」と言明したことが暴露されている。

安倍氏は「中国の脅威」と地域の緊張を入念に誇張し、南中国海問題を利用して波風を立て、集団的自衛権行使容認の口実を作ろうとしている。今回の「南中国海掃海」発言も中国を狙ったものだ。

④安倍の言動は「掃海」などではなく「機雷の敷設」である。自分だけの利益のために中国を仮想敵と見なし、中日間の戦略面の相互信頼に深刻な影響を与えた。安倍氏こそが東アジアが掃海する必要のある「機雷」なのだ。

◆安倍の野望、日本の悪夢(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2015/0630/c94474-8913304.html
週刊現代によると、安倍晋三首相は6月初めの各メディアトップとの非公開の会談で、飲酒後に驚くべき発言をした。「南中国海において米軍とともに南中国海で中国を叩く必要がある。安保法制改革は中国との『戦争』の準備である」と妄言を吐いたのだ。一昨日にはそれを国会で明言するに至った。

②多くの国民の反対にもかかわらず、安倍氏は「南中国海での中国の脅威への対処」を口実に海外での行動を執拗に推し進めている。南中国海で緊張した雰囲気を誇張し、領有権主張国を抱き込んで軍事的に攪乱し、中国の釣魚島(尖閣諸島)の領有権を奪い取る陰謀を完成させようとしているのだ。

③日本が米国と共同で南中国海をパトロールすれば、情勢を激化できる。それが日米同盟における自らの地位を高め、日本をいわゆる「一流国」にしようとしている。それが安倍氏の政治的野望なのだ。だが実際には、彼の私利は恐らく日本全体を犠牲にするだろう。

安倍氏は地域の平和と安定を代償にすることを辞さない。その結果は最終的には日本の発展を損なうことになる。他国の発展を制約すれば、最終的には自国の発展のチャンスを失う。他国の安全を破壊すれば、最終的には自国を危険にさらすからだ。

⑤日本は第2次世界大戦でアジアの国々に深刻な惨禍をもたらした。軍事・安全保障分野の日本の動向を近隣諸国および国際社会は注視し、警戒し続けており、日本の発するいかなるネガティブなメッセージも近隣諸国との調和ある関係の構築を著しく妨げる。

安倍氏は、他国の受け止め方を顧みず、武力を盲信し、集団的自衛権の行使容認を執拗に進めているが、自国の合法的な権益を守る中国の信念と能力を過小評価しては断じてならない。さもなくば日本が直面する危険と試練も必然的に高まるだろう。

◆外交部の華春瑩報道官、日本は南中国海問題を騒ぎ立てるのを止めるべき(人民日報)
http://j.people.com.cn/n/2015/0707/c94474-8916640.html
①日本とメコン川流域諸国による首脳会議は4日、共同文書「新東京戦略2015」を採択して、南中国海情勢に懸念を表明した。

②日本は南中国海において露骨に策動し、地域情勢の緊張を誇張し、自国の利益のみのために地域の国々を翻弄し、平和と繁栄に水を差し、南中国海の平和維持に向けた中国とASEAN諸国の努力を妨害している。日本は南中国海問題の当事国ではない。南中国海問題を騒ぎ立てるな。

安倍が中国との戦争を計画し、アジアの関係国を巻き込もうと露骨に策動し続けると、日本企業はアジアでの地位を喪失する。

◆フォーブスの2015年版「アジアの優良上場企業50社」中国が半数を占め、日本は1社のみ(中国網)
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2015-07/31/content_36195857.htm
中国企業は2014年より9社増え、半数である25社を占めた。
②インドは10社で5年連続2位
③韓国が4社で後を追っている。
④オーストラリアはゼロに没落した。
⑤日本も1社だけになってしまった。激しい没落ぶりである。